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「 遠くの太鼓 」展 中川伸二

遠くの太鼓」(~2/26迄)の5日目。会期は折り返しました。

本日ご紹介するのは中川伸二さんのコレクションです。中川さんは別にお仕事を持ちながら、コレクターとして約25年に渡り蒐集を続けてきました。

今展に出品するのは、アフリカ、インドネシア、インドなどのプリミティブな品々です。個人でひとつひとつ丁寧に選んできただけあって、同種のアイテムの中からも、より自分で納得出来る基準を貫いています。

「遠くの太鼓」のタイトルに相応しく、心の奥から響いてくる妖しさと律動と共に、今回の核となるラインナップになっています。

1990年代まで続いた日本でのプリミティブアート熱は、2000年代に入って沈静化しましたが、いまだヨーロッパでは確実な支持層を持つ愛好の骨董品として流通しています。

2017年の今にあって、当時とは違った意味をもって、若いクリエーター達の心を掴んでいるようです。それはフラットになった時代だからこそ求められる精神的な拠り所なのかもしれません。

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遠くの太鼓
2017年 2月18日(土)~26日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
※2/26(日)に再度出展者が在廊します。
Sezuan Antiques & Art 岩橋直哉
中川伸二 (コレクター)
吉原航平(画家)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2017-02-22 20:27 | 遠くの太鼓

「 遠くの太鼓 」展 吉原航平

遠くの太鼓」(~2/26迄)の4日目。

今展の3名の出展者のうち、吉原航平さんは自ら作品を生み出す立場であり、画家、立体造形家として参加しています。

1985年神奈川県生れ。2010年に美学校で「絵と美と画と術」を修了。2011年よりグループ展や個展を重ね、昨年、東京・国立市にて行われた「俗の術」や「紙偶」展によってその名を知った方もいらっしゃるかもしれません。

ご覧の通り、吉原さんは決して心地良い生活空間との調和を目指している訳ではありませんが、しかし確かに彼の心象に浮かぶ「偶像」を強いパッションをもって描き留めているそれを見ていると、禍々しさよりも深い精神世界への共感と敬虔な気持ちを感じるのです。

それらは土偶、石造物、儀礼物、土俗造形、伎楽・神楽、精霊、自然樹木、さらには呪術に通じる自然崇拝に繋がる古来から積み重ねられてきた民衆の信仰心に根付く造形と重なります。

このような人の生死に繋がる多様な姿や形が、吉原さんのような世代の作り手の心を揺さぶることもまた、逆説的に時代への調和を図ろうとする表れのようにも思えるのです。

今展では、木炭によるドローイングをはじめ、水墨画、油彩、紙偶、泥偶など吉原さんの作品のエッセンスを網羅できる作品をご覧頂けます。

画家を生業としながらも、満たぬ生計を補うため、日中は建設現場で働きます。自宅のみならず、飯場、深夜のファミレス、移動中など身を削りながらの製作ですが、そのフィジカルに追い込まれた状況だからこそ、生れる作品でもあるでしょう。アートシーンのアウトサイド側から掘り下げた「自己」の世界観なのです。

どうぞ、吉原さんの精神世界に触れて頂ければと思います。

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遠くの太鼓
2017年 2月18日(土)~26日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
※2/26(日)に再度出展者が在廊します。
Sezuan Antiques & Art 岩橋直哉
中川伸二 (コレクター)
吉原航平(画家)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2017-02-21 23:34 | 遠くの太鼓

「 遠くの太鼓 」展 うつわ側から

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遠くの太鼓」(~2/26迄)の3日目。

今展は民間信仰物や民族造形物などが多く並んでいますが、それらを骨董然としてお伝えすることだけが本意ではなく、「うつわ」や「工芸」側から見た意味を問いたいという気持ちも含まれています。生活道具ブーム全盛の今、元来、ものづくりの本質はどこから来ているのかと興味に繋がります。重厚さや装飾を取り除いていく過程で、情緒性が抜けてしまったようにも見える「もの」に対して、用具と祈具の境界を越え、人の「業」や「念」が生み出した強い造形の向うにある純粋性に、あらためて存在の美を感じ取るのです。あくまで相対的な観念論に過ぎませんが、時代を問いたいという思いにも気付いて頂ければ幸いです。


遠くの太鼓
2017年 2月18日(土)~26日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
※2/26(日)に再度出展者が在廊します。
Sezuan Antiques & Art 岩橋直哉
中川伸二 (コレクター)
吉原航平(画家)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2017-02-20 19:32 | 遠くの太鼓

「 遠くの太鼓 」展 崇拝芸術

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遠くの太鼓」(~2/26迄)の2日目。

2014年に国立新美術館で開催された「イメージの力」という展覧会図録の館長の巻頭言にケ・ブランリー美術館の展示物を見た際の印象が述懐されています。

以下引用
(前略)ルーブル美術館やオルセー美術館などで感じたのとまったく次元を異にする「イメージの力」が全身を覆うのを感じたのである。しかも展示されている「作品」をこちらが「見る」のではなく、いつしか向うに「見られている」ことに気づく。美術館の彫像や神像の展示に「見られている」うちに「見ている」側は、いい知れぬ恐れ、畏怖の念にうたれてしまう。誤解を恐れずに言えば、そのとき美の根源がここにあると感じた。(中略)W・ベンヤミンの名高い論考「複製技術時代の芸術作品」の中で芸術の価値を二つに分けて論じていたことを思い出す。それは「崇拝(礼拝)価値」と「展示価値」である。(中略)ケ・ブランリーの展示に表れたものは「崇拝(礼拝)価値」であり、それは近代芸術からは、ほとんど失われた価値であろう。(後略)
以上引用

生のすぐそばに死があった時代。自然や病に抗うことが出来ず、畏れ、祈るための必然性。無力な人間を「見つめる」絶対的な存在を形象化した造形物。今、その純粋な動機に心打たれるのです。


遠くの太鼓
2017年 2月18日(土)~26日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
※2/26(日)に再度出展者が在廊します。
Sezuan Antiques & Art 岩橋直哉
中川伸二 (コレクター)
吉原航平(画家)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2017-02-19 21:00 | 遠くの太鼓

「 遠くの太鼓 」展 始まりました

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遠くの太鼓」は本日よりスタートしました。お客様におかれましては、初日より途切れることなく足をお運び頂き厚く御礼申し上げます。濃い展示内容になりました。薄味に飽きた方、心に刺激を求めている方、平穏な日常の裏に潜む自分の情念に気付いた方、酷暑に極辛の香辛料を摂取するがごとく、汗だくの熱い鼓動をお確かめ下さい。


遠くの太鼓
2017年 2月18日(土)~26日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
出展者在廊日 2月18日(土)

Sezuan Antiques & Art 岩橋直哉
中川伸二 (コレクター)
吉原航平(画家)

ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2017-02-18 18:19 | 遠くの太鼓

「 遠くの太鼓 」展 2/18(土)より

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明日2月18日(土)11時より始まる「遠くの太鼓」展の準備が整いました。店内を埋め尽くす総数500点近い内容です。ズンズンと地響きのような太鼓の音が聞こえるでしょうか。皆様の心の奥にも届くことを願っております。明日は出展者3名ともに在廊いたします。どうぞこの機会にご来店ください。


遠くの太鼓
2017年 2月18日(土)~26日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
出展者在廊日 2月18日(土)

Sezuan Antiques & Art 岩橋直哉
中川伸二 (コレクター)
吉原航平(画家)

ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2017-02-17 20:39 | 遠くの太鼓

「 遠くの太鼓 」展 2/18(土)より

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2月18日(土)から始まる「遠くの太鼓」。荷物が届き始めています。人は何故作るのか?何を選ぶのか?それが基本テーマです。時代へのカウンターでもあります。


遠くの太鼓
2017年 2月18日(土)~26日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
出展者在廊日 2月18日(土)

Sezuan Antiques & Art 岩橋直哉
中川伸二 (コレクター)
吉原航平(画家)

ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2017-02-16 18:22 | 遠くの太鼓

「 遠くの太鼓 」展 2/18(土)より

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  インドネシア スンバ島 石像

見えざる力の使者である動物たちは、もはや原始時代のようには、人類を教え導く役割を果たしていない。熊、ライオン、象、大角ヤギ、羚羊などはわれわれが訪れる動物園のおりの中にいる。

人間はもはや未開の原野や処女林の世界にやってきた新参者ではない。われわれのすぐそばにいるのは野獣や野鳥ではなく、火の星の周囲を絶え間なく回っている惑星の上で、物と空間を争いあっている同じ人間どもである。

われわれは肉体的にも精神的にも、数十万年続いた旧石器時代の狩猟民族の世界に住んでいる訳ではない。にもかかわらず、われわれの肉体の形そのものは、また精神構造も、彼らの生活とライフスタイルとに大きく負うている。

彼らの使者である動物たちの記憶は、なぜかまだわれわれの内に眠っているに相違ない。その証拠に、われわれが未開の地に足を踏み入れるとき、それらはふと目覚めて動き出す。それらは稲妻の光を見ると驚いて目を覚ます。

そして、われわれが原始的な壁画のある大洞窟を訪れるときも、それらはやはり目を覚まして、太古を思い出す。そういう洞窟のシャーマンたちが恍惚境に入ったときは、内面的な暗がりのなかに陥ったことだろうが、それがどんなものであれ、同じ暗がりがわれわれ自身の内部にあって、われわれは眠りのたびにそこを訪れているに違いない。

ジョーゼフ・キャンベル「アニマル・パワーの道」より引用


遠くの太鼓
2017年 2月18日(土)~26日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
出展者在廊日 2月18日(土)

Sezuan Antiques & Art 岩橋直哉
中川伸二 (コレクター)
吉原航平(画家)

ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2017-02-14 23:39 | 遠くの太鼓

「 遠くの太鼓 」展 開催のお知らせ

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 インドネシア ティモール島 祖先仮面 (中川伸二)


2/18(土)から26(日)に開催する「 遠くの太鼓 」展のお知らせです。

遠い昔、まだ人の周りに精霊や神が存在した頃、人の作るものは祭祀具も実用具も区別なく、信仰の対象として作られていました。言語や文明が発達し、人間主体の社会が形成されると共に、その象徴性は人の自己表現に取り替わっていきます。しかし未だ科学では解明しきれない無極の宇宙から極微な分子の世界まで、人は目に見えぬ力によって司られています。

昨今のアールブリュット(アウトサイダーアート)、トライバルアートへの関心は、人は何故作るのかという創生への根源的な問い掛けです。今、再び絶対的なものに捧げた造形物を見るとき、人はあらためて畏怖の念を抱き、そこに籠められた純粋な美しさに気付くのです。

今展にはプリミティブ、民族的、土俗的な物が並びますが、決してアカデミックな文脈から集められた物ではなく、今この時代に人の心を揺さぶる「美の鼓動」として、時代・地域・用途など既成の尺度を超えて蒐集・創作されたものです。形から入るのではなく、未知の力を体で受け止めるように心を開けば、本来人に備わった原始の感性を呼び起こしてくれます。アートも工芸も骨董も、目に見えぬ「知覚」によって捉えてみる。それが今展のテーマです。

昨年の「衝撃の美」に続く第二弾。Sezuan Antiques & Artの岩橋直哉さん、そして個人コレクターの中川伸二さん、画家の吉原航平さんを新たに迎え、展覧いたします。

遠くから聞こえてくる太鼓の音。それは微かながらも確かな振動で心の奥から突上げてきます。それは次の時代が要請する新たな「美の鼓動」ではないでしょうか。 店主

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 紙偶 (吉原航平)

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 妙見菩薩(Sezuan Antiques & Art)

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 ティモール 骨仮面(Sezuan Antiques & Art)

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 傀儡子(くぐつ)頭 (Sezuan Antiques & Art)

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 アフリカ トーゴ ランバ族 守護神像(中川伸二)

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 泥偶 (吉原航平)

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 インドネシア スラウェシ島 岩墓の扉 (中川伸二)


遠くの太鼓
2017年 2月18日(土)~26日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
出展者在廊日 2月18日(土)

Sezuan Antiques & Art 岩橋直哉
中川伸二 (コレクター)
吉原航平(画家)

ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2017-02-01 18:51 | 遠くの太鼓