カテゴリ:中野知昭2016( 13 )

「中野知昭 漆器展 千年の形」 ありがとうございました

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中野知昭 漆器展 千年の形」は本日終了いたしました。会期中は足をお運び頂き厚く御礼申し上げます。展示品の一部は、引き続き八丁堀店でもご覧頂けるように手配致します。

会期中に庭木の紅葉も一気に進み、中野さんの漆器を引き立ててくれました。

漆器を産業という単位で見ると、隆盛だった頃の10分の1と言われるほど衰退しているそうです。暮らし方、贈答の慣習、海外市場からの流入など様々な市場環境の変化によるものです。確かに周りを見ても、節句や日常の中で漆器が登場する機会が減ってきていることは実感できるでしょう。

中野さんが暮らす越前漆器・河和田塗りの里もその例外ではありません。量産漆器を供給してきた産地だけに、その影響も大きいようです。工程ごとに分業化され、いわば町全体が漆器の生産工場として機能してきた中にあって、中野さんのように個人で下地から上塗りまで行う作家の存在は珍しいのだそうです。

しかしこのような市場環境の中では、個人が個人に漆の良さを丁寧に伝えていくことがあらためて大切なのだと思います。顔の見える作り手になりたい。これは中野さんの思いであり、生まれ育った河和田に向けた気概なのかもしれません。

漆器は使えば誰も納得する日本文化が育んできた素晴らしい食器です。どんな市場もある一定のサイズに踏みとどまった後に、その真意を理解する人たちと出会えるものです。文化が熟成していくとは、そういうことかもしれません。

中野さんの真っ直ぐな美しい漆器には、明るい未来が待っている。そう信じています。


これからの営業案内
11/21(月)~25(金) 搬出・設営休み
11/26(土)~12/4(日) 小嶋亜創展 会期中無休
12/5(月)~9(金) 搬出・設営休み
12/10(土)~18(日) 伊藤雅風展 会期中無休

営業カレンダーはこちら

ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6 (地図
営業時間:11時~18時
049-298-8715


by sora_hikari | 2016-11-20 18:17 | 中野知昭2016

「中野知昭 漆器展 千年の形」 積み重ねの工程

中野知昭 漆器展 千年の形」(11/20まで)

本日は、中野知昭さんのお椀の工程をご紹介します。店頭では完成した上塗りの状態を見ただけでは区別がつきづらいものですが、中野さんの漆器が堅牢であるのは、こういう地道な作業の積み重ねがあるからなのです。

1) 「荒挽き」 この状態で数カ月乾燥させる。
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2) 「木地仕上げ」 椀の基本形を仕上げる。
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3) 「木固め」 生漆を木に塗って吸い込ませる。
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4)-1 「布着せ」 傷み易い口縁や見込みに布を貼って補強する。
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4)-2 「布着せ」 口縁部
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4)-3 「布着せ」 見込み部
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4)-4 布着せの作業 漆を練りつけた布を椀の口縁に貼っているところ
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4)-5 布着せの状態と、下地付け用のヘラ。
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5)-1 「布削り」 着せた布を削って形を整える。
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5)-2 布削り 貼った布を削って形を整えているところ。
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6)-1 「一辺地」 1回目の下地付け。生漆、地の粉、砥の粉、米糊を混ぜ合わせたものをヘラ付け。(地の粉=珪藻土を蒸し焼きにし粉砕した粉末) 
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6)-2 一辺地 一回目の下地付け。生漆、地の粉、砥の粉、糊漆を混ぜ合わせたものをヘラ付け。 
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7)-1 「二辺地」 2回目の下地付け。地の粉を段々細かな粒子のものにする。
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7)-2 「二辺地」 2回目の下地付け。地の粉を段々細かな粒子のものにする。
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8)-1 「三辺地」 3回目の下地付け。
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8)-2 「三辺地」 3回目の下地付け。
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9) 「地砥ぎ(じとぎ)」 下地段階の仕上げに研ぐ。この段階で口縁などの細かな形を作る。
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10) 「中塗り」 精製された漆を塗る。
11) 「中塗り砥ぎ」 仕上げの研ぎを行う。
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12)-1 「上塗り」 最後の仕上げ。刷毛塗りで仕上げる(塗り立て、真塗り)。乾燥させて完成する。
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12)-2 上塗り用の漆を濾しているところ
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12)-3 上塗り用の刷毛と精製漆。刷毛は人毛で出来ている。上塗り用の漆。国産漆はこの箱一貫目(3.75kg)で20万円近く。さらに精製したものになると40~50万円する。中国産は国産よりは安価だが最近価格が1.5倍に値上がりした。人毛の刷毛も今や貴重なのもの。こういう道具を作る職人がいなくなってきているのが現状。
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12)-4 上塗りが済んだ椀の「つく棒」(治具)を取り外しているところ
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13)-1 乾燥用の回転風呂
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13)-2 電動で回転させながら乾燥させる。漆は空気中の水分と結び付いて硬化するので湿気を与える。
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14) 工房近くにある河和田塗りを展示する「うるしの里会館」。福井県鯖江市。
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中野知昭 漆器展 千年の形  
2016年11月12日(土)― 20日(日)
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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中野知昭プロフィール
1975年 福井県鯖江市河和田町生まれ
1995年 国立福井工業高等専門学校卒業
1995年 建設コンサルタント会社入社
1996年 父の病を機に家業を継ぐ 父に師事
2016年 現在 福井県鯖江市にて制作活動


by sora_hikari | 2016-11-19 19:09 | 中野知昭2016

「中野知昭 漆器展 千年の形」 神々の道具

中野知昭 漆器展 千年の形」(11/20まで)。

ご紹介するのは、今回のテーマである「千年の形」を題した新作です。

本歌となるのは中国・宋代の「定窯」で焼かれた白瓷。晩唐から元代までの700年に渡る窯業地ですが、その最盛期は北宋の頃。景徳鎮に磁器生産の中心が移るまで、多くの白瓷が焼かれました。

器はシャープで薄造り。宮廷でも用いられた気高い形をしています。今回、このフォルムで中野知昭さんの漆器を見てみたいというのが動機になりました。

中野さんの作る漆器は、日常の中のうつわを基本としていますが、その上塗りの美しさは、漆という天然素材の性質を余すことなく活かした点にあります。それは日常性を超えて、神がかりな美麗の肌を見せてくれます。

今回実際にこの形に取り組んで苦労したことは、面の構成要素が多い事だったそうです。折腰鉢に於いては十一の面に分けて、それぞれに下地付けしていきました。その都度、乾燥、磨き、下地の繰り返しですから、大変な工程増になります。しかし、そうすることで綺麗な角や面が際立つのです。漆を美しくするには、やはり入念な下地作業があってこそ成立するのです。

歴史的に見て何故、漆器はここまで極めることを求めたのでしょうか。それは実用を超えて、神聖な領域に近づきたいという職人の理想があったからでしょう。中野さんの漆器の底流には、静かながら同様の矜持を感じるのです。

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 七寸折腰鉢 朱 ¥23,000(税別)
 七寸折腰鉢 潤 ¥23,000(税別)

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 七寸折腰鉢 朱  ¥23,000(税別)

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 七寸折腰鉢 朱  ¥23,000(税別)

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 七寸折腰鉢 潤  ¥23,000(税別)

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 七寸折腰鉢 潤 ¥23,000(税別)

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 八寸折沿盤 潤 ¥18,000(税別)

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 八寸折沿盤 朱 ¥18,000(税別)

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 八寸折沿盤 朱 ¥18,000(税別)

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 八寸折沿盤 朱  ¥18,000(税別)

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 八寸折沿)盤 朱 ¥18,000(税別)

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 七寸笠鉢 朱 ¥23,000(税別)
 七寸笠鉢 潤 ¥23,000(税別)

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 七寸笠鉢 潤 ¥23,000(税別)

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 七寸笠鉢 朱 ¥23,000(税別)

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 六寸漏斗鉢 朱 ¥23,000(税別)
 六寸漏斗鉢 黒 ¥23,000(税別)


中野知昭 漆器展 千年の形  
2016年11月12日(土)― 20日(日)
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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中野知昭プロフィール
1975年 福井県鯖江市河和田町生まれ
1995年 国立福井工業高等専門学校卒業
1995年 建設コンサルタント会社入社
1996年 父の病を機に家業を継ぐ 父に師事
2016年 現在 福井県鯖江市にて制作活動


by sora_hikari | 2016-11-18 21:29 | 中野知昭2016

「中野知昭 漆器展 千年の形」 至福の時

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中野知昭 漆器展 千年の形」(11/20まで)。会期は残すところ2日となりました。

漆の匙。それを口にした時、あなたはもう、、、。

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 スプーン大 朱・溜 各¥8,500(税別)
 スプーン小 朱・溜 各¥7,500(税別)

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 黒檀箸 朱・黒  各¥5,000(税別)

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 利休箸 木地溜  各¥3,500(税別)

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 朱細箸、黒檀箸(細短)各¥3,000(税別)


中野知昭 漆器展 千年の形  
2016年11月12日(土)― 20日(日)
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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中野知昭プロフィール
1975年 福井県鯖江市河和田町生まれ
1995年 国立福井工業高等専門学校卒業
1995年 建設コンサルタント会社入社
1996年 父の病を機に家業を継ぐ 父に師事
2016年 現在 福井県鯖江市にて制作活動


by sora_hikari | 2016-11-18 13:06 | 中野知昭2016

「中野知昭 漆器展 千年の形」 酒器

中野知昭 漆器展 千年の形」(11/20まで)の7日目。会期はあと2日となりました。

中野知昭さんの酒器。片口は大変手間のかかる工程を経て作られます。お正月に一年の邪気を払い長寿を願うお屠蘇。古来より、日本酒と漆器の関係は、神様に通じる道具でもあります。お酒がさらりと入るのが心地良いです。どうぞ一年を通してお愉しみ下さい。

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 丸片口 朱 ¥30,000(税別)
 馬上盃丸朱¥8,000(税別)
 馬上盃羽反大朱¥8,000(税別)

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 片口大 朱 ¥30,000(税別)
 羽反ぐい呑朱¥7,000(税別)
 羽反ぐい呑黒¥7,000(税別)

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 丸片口 朱 ¥30,000(税別)

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 片口大朱¥30,000

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 ひな片口 朱 ¥20,000(税別)

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 筒片口 朱 ¥25,000(税別)
 羽反ぐい呑 朱 ¥7,000(税別)
 羽反ぐい呑 黒 ¥7,000(税別)


中野知昭 漆器展 千年の形  
2016年11月12日(土)― 20日(日)
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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中野知昭プロフィール
1975年 福井県鯖江市河和田町生まれ
1995年 国立福井工業高等専門学校卒業
1995年 建設コンサルタント会社入社
1996年 父の病を機に家業を継ぐ 父に師事
2016年 現在 福井県鯖江市にて制作活動


by sora_hikari | 2016-11-18 12:22 | 中野知昭2016

「中野知昭 漆器展 千年の形」 盆

中野知昭 漆器展 千年の形」(11/20まで)の6日目。会期はあと3日となりました。

ご紹介するのは中野知昭さんのお盆と折敷。フラットな面に塗られた漆は一層その美しさを現します。盆は道具であると同時に茶や料理の舞台でもある。美しい盆を使うと周辺の空間を分ける結界の作用に気付かされます。

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 長手丸隅切盆 朱
 ¥25,000(税別)

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 長手丸隅切盆 溜縁黒
 ¥25,000(税別)

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 尺二玉縁盤 黒内朱¥25,000(税別)

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 胴張盆(大) 溜
 ¥35,000(税別)

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 胴張盆(大) 朱
 ¥35,000(税別)

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 隅丸折敷 溜縁黒
 ¥25,000(税別)

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 尺二乱筋盤 木地溜
 ¥20,000(税別)

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 尺二乱筋盤 黒
 ¥20,000(税別)

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 折敷 溜 
 ¥10,000(税別)

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 折敷 黒 
 ¥10,000(税別)


中野知昭 漆器展 千年の形  
2016年11月12日(土)― 20日(日)
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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中野知昭プロフィール
1975年 福井県鯖江市河和田町生まれ
1995年 国立福井工業高等専門学校卒業
1995年 建設コンサルタント会社入社
1996年 父の病を機に家業を継ぐ 父に師事
2016年 現在 福井県鯖江市にて制作活動


by sora_hikari | 2016-11-17 18:00 | 中野知昭2016

「中野知昭 漆器展 千年の形」 鉢と皿

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中野知昭 漆器展 千年の形」(11/20まで)の5日目。鉢と皿をご紹介。

漆器のよくある誤解。

1)漆器は繊細で傷つき易い→×

漆の塗膜は、鉄を溶かす塩酸・硝酸、白金や金を溶かす王水、陶磁器やガラスを溶かすフッ化水素に対してもほとんど変化をおこさない丈夫で硬いもの。自然素材ゆえ安全性も高く、食の器として安心して使える素材です。

2)漆器は特別な場で使うものである→×

漆の使用は、縄文時代まで遡ることが出来ます。日常食器として漆が使われるのは、中世以降と言われています。陶磁器が一般の食卓で使われるのが近世になってからですから、日本人にとって漆器との日常付き合いはずっと長いのです。

3)漆器は手入れが大変→×

使い込んでいくと表面は滑らかになり、一層艶を増していきます。食べ終わったら、スポンジの柔らかい面で水洗いか中性洗剤で洗ってください。水切り後は、軽く布巾で拭きとるだけ。お手入れもごく普通の食器と同じ扱いで結構です。深い傷や割れが生じた場合でも塗り直しができるのも漆器の利点です。

使ってこその漆器。特別扱いすることなく、一緒に過ごしていく。それが一番です。

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 応量器 黒色
 ¥38,000(税別)

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 応量器 朱色
 ¥38,000(税別)

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 曲輪入子鉢 木地溜
 ¥64,000(税別)

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 菜鉢 朱色
 ¥23,000(税別)

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 菜鉢 木地溜
 ¥23,000(税別)

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 三ツ組鉢木地溜
 ¥20,000(税別)

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 五寸銅鑼鉢 朱¥10,000(税別)
 六寸銅鑼鉢 朱 ¥12,000(税別)

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 五寸銅鑼鉢 木地溜¥10,000(税別)
 六寸銅鑼鉢 木地溜 ¥12,000(税別)

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 六寸平鉢 朱
 ¥23,000(税別)

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 六寸平鉢 溜
 ¥23,000(税別)

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 浅鉢 朱
 ¥9,000(税別)

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 台皿 黒
 ¥18,000(税別)

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 台皿 朱
 ¥18,000(税別)

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 六寸面取皿 朱・溜
 ¥10,000(税別)

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 縁目弾皿 木地溜内黒・黒内溜
 小¥7,500(税別)、中¥8,500(税別)、大¥11,000(税別)

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 筋入皿 木地溜
 6寸¥8,000(税別)、7寸¥10,000(税別)、8寸¥12,000(税別)


中野知昭 漆器展 千年の形  
2016年11月12日(土)― 20日(日)
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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中野知昭プロフィール
1975年 福井県鯖江市河和田町生まれ
1995年 国立福井工業高等専門学校卒業
1995年 建設コンサルタント会社入社
1996年 父の病を機に家業を継ぐ 父に師事
2016年 現在 福井県鯖江市にて制作活動


by sora_hikari | 2016-11-16 18:42 | 中野知昭2016

「中野知昭 漆器展 千年の形」 時代重

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中野知昭 漆器展 千年の形」(11/20まで)の4日目。

中野知昭さんの重箱と弁当箱。

どの家庭にもりっぱなお重があって、お正月の必需品だった時代も今は昔。家族構成も変わり、お正月のスタイルも大きく変化しました。元旦から営業しているレストランやコンビニによって、お節料理の意味も失われつつあります。しかし1年の始まりとしてお正月は、まだまだ大切な行事です。

中野さんが作るお重は時代に合わせたサイズ。新作の長手段違い重や、5.5寸の使い易い二段重は、ほどほどのお節料理を詰めて、お正月を楽しめる実用的なものです。昔ながらの6.5~7寸の四段、五段重になると収納や日々の生活では登場回数が減りますが、中野さんのお重なら、正月に限らず、おかず鉢やお弁当箱としても毎日使える便利なものです。夕食の残りを詰めて、冷蔵庫に入れる事もできます。

それだけに形もシンプル。蒔絵などの装飾もなく、朱と黒の基本カラーですから年中使っても飽きが来ません。きちんとした下地と上塗りによって堅牢で傷がつきづらいことも、日々の手入れを楽にしてくれます。使い終わったら気にせず、普通の食器同様に中性洗剤とスポンジで洗って下さい。

これらの良さをさらに日常に引き継いで作られたのが、お弁当箱です。こちらもおかず入れとして幅広くお使い頂けます。毎日使うものだけに良い道具をお選びください。

日常の道具は暮らしの中から生れた。だから暮らし方が変われば、道具がそれに沿っていくということ。当たり前のことですが、「お重」は特別なものだという固定観念がなかなか拭えないのは、むしろお正月の精神的意味がいまだに健在であるということなのかもしれません。ぜひそのお気持ちに沿う今の時代の良き、美しき道具があることに、中野さんの漆器で気付いて頂ければ幸いです。

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 長手段違重 朱色
 ¥100,000(税別)

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 長手段違重 朱色
 ¥100,000(税別)

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 長手段違重 黒色
 ¥100,000(税別)

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 重箱五寸五分二段 朱色
 ¥90,000(税別) ※追加注文で三段可

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 重箱五寸五分二段 黒色
 ¥90,000(税別) ※追加注文で三段可

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 長手一段重 溜 ¥35,000(税別)

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 長手一段重 朱色 ¥35,000(税別)

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 弁当箱 朱
 ¥25,000(税別)

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 弁当箱 黒色
 ¥25,000(税別)

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 弁当箱 朱・黒
 ¥25,000(税別)

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 一段重五寸角 朱色 ¥25,000(税別)

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 一段重五寸角 黒色 ¥25,000(税別)

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 一段重五寸角 朱・黒 ¥25,000(税別) スタッキング可

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 一段重四寸角 朱・黒
 ¥23,000(税別)

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 一段重四寸角 朱・黒
 ¥23,000(税別) スタッキング可

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 一段重四寸(奥)と五寸(手前)のサイズ比較


中野知昭 漆器展 千年の形  
2016年11月12日(土)― 20日(日)
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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中野知昭プロフィール
1975年 福井県鯖江市河和田町生まれ
1995年 国立福井工業高等専門学校卒業
1995年 建設コンサルタント会社入社
1996年 父の病を機に家業を継ぐ 父に師事
2016年 現在 福井県鯖江市にて制作活動


by sora_hikari | 2016-11-15 18:47 | 中野知昭2016

「中野知昭 漆器展 千年の形」 上塗りの美学

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中野知昭 漆器展 千年の形」(11/20まで)の3日目。

漆器の良さを知るには、まずはお椀から。手に持ち、熱い汁を受け、口に触れる。漆器の良さを毎日実感できるのがお椀です。

中野さんが作るお椀は、種類もサイズも豊富で選ぶ楽しさがあります。いろいろな形のお椀に共通するのは、やはり上塗りの美しさです。手抜きのない下地工程を経て、最終的にたっぷりと漆を塗って仕上げます。「塗り立て」、「花塗り」、「真塗り」など呼び方は様々ですが、漆の持つふくよかな美しさを失わないために、上塗り後に手を加えないことを心情としています。

お椀は多くの作家が手掛けるアイテムですが、中野さんの椀は、「漆(うるし)」の良さを素直に活かした定石のスタイルが魅力なのです。手跡は残さず綺麗に仕上げる。しかし決して機械的ではなく、自然の恵みを受けた漆の潤いを感じるのです。ぜひお手元で実感してみてください。

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 羽反汁椀 朱色 大・中・小
 ¥12,000・¥11,000・¥10,000(税別)

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 羽反汁椀 溜色 大・中・小
 ¥12,000・¥11,000・¥10,000(税別)

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 丸美椀 朱色 大・中・小
 ¥12,000・¥11,000・¥10,000(税別)

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 丸美椀 黒色 大・中・小
 ¥12,000・¥11,000・¥10,000(税別)

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 工雅椀 朱色
 ¥15,000(税別)

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 工雅椀 黒色
 ¥15,000(税別)

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 帆々椀 朱・溜内黒
 ¥8,000(税別)

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 日愉椀 朱・黒 大・小
 ¥8,000・¥7,500(税別)

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羽反丼 朱色
 ¥20,000(税別)

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 羽反丼 木地溜
 ¥20,000(税別)

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 羽反大椀 朱色
 ¥22,000(税別)

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 羽反大椀 溜色
 ¥22,000(税別)

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 大様椀(合鹿椀写) 朱色
 ¥25,000(税別)

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 大様椀(合鹿椀写) 黒色
 ¥25,000(税別)

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 丼 朱色
 ¥16,000(税別)

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 丼 溜内黒
 ¥16,000(税別)

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 豊(みのり)椀 朱色 ¥13,000(税別)

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 豊(みのり)椀 溜内黒 
 ¥13,000(税別)

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 六寸深鉢 朱色
 ¥25,000(税別)

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 六寸深鉢 溜色
 ¥25,000(税別)

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 煮物椀
 ¥20,000(税別)


中野知昭 漆器展 千年の形  
2016年11月12日(土)― 20日(日)
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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中野知昭プロフィール
1975年 福井県鯖江市河和田町生まれ
1995年 国立福井工業高等専門学校卒業
1995年 建設コンサルタント会社入社
1996年 父の病を機に家業を継ぐ 父に師事
2016年 現在 福井県鯖江市にて制作活動


by sora_hikari | 2016-11-14 21:38 | 中野知昭2016

「中野知昭 漆器展 千年の形」 所作と道具

中野知昭 漆器展 千年の形」(11/20まで)の2日目。

紅葉の進む庭木の見える部屋で、中野さんの盆を使ってお茶を淹れて下さいました。美しい所作と美しい道具。そして旨味のあるお茶。空間と一体となる贅沢な時間です。

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 絞り出しで淹れる玉露と長手入隅盆(溜縁黒)

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 工程見本とジューンベリー


中野知昭 漆器展 千年の形  
2016年11月12日(土)― 20日(日)
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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中野知昭プロフィール
1975年 福井県鯖江市河和田町生まれ
1995年 国立福井工業高等専門学校卒業
1995年 建設コンサルタント会社入社
1996年 父の病を機に家業を継ぐ 父に師事
2016年 現在 福井県鯖江市にて制作活動


by sora_hikari | 2016-11-13 19:05 | 中野知昭2016