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「豊増一雄 展 青花の源流」 ありがとうございました

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豊増一雄 展 ~青花の源流~」は、本日終了致しました。会期前半・中盤は梅雨空が続き、一転、後半から猛暑に見舞われました。それにも関わらず、たくさんの皆様にお越し頂き、また器をお選び頂き、心より御礼申し上げます。

中国では「青花(チンハオ)」、西洋では「ブルー&ホワイト」、日本では藍染めにならって「染付(そめつけ)」と呼ばれる青色の釉下彩の磁器。

ペルシャからもたらされたコバルトにより、青花が確立したのが、元の時代。明代に入り、さらに隆盛を極め世界を席巻します。アジアを通じて欧州へ、さらにアフリカ迄達しました。その実用性、絵柄の豊富さ、安価なものから美術品まで、今の時代になっても世界の人の心を魅了し続けています。

佐賀県有田町で日本初の磁器が作られて、来年2016年で400年を迎えます。豊増さんのお仕事を知れば、もっと多くの人が惹き付けられる事でしょう。しかし知名度が高くなっても、原点を求める心と、使う人たちへの謙虚な思いがある限り、ずっと身近な染付で在り続けてくれる事と思います。

この度は、ご来店、ご閲覧頂きありがとうございました。

※7/15(水)・16(木)・17(金)は、定休日及び搬出休みとなります。7/18(土)より常設展示となります。
営業カレンダー

by sora_hikari | 2015-07-14 18:31 | 豊増一雄展

「豊増一雄 展 青花の源流」 器づくりの変遷

豊増一雄 展 ~青花の源流~」は、いよいよ明日7/14までとなりました。

上海生まれで、景徳鎮の大学教師のお父様を持つ豊増さんの経歴からすると、幼少の頃から中国陶磁一筋のように思われますが、実は決してそうではありません。今のスタイルは自分自身で築いた努力の人です。

陶芸は、京都の訓練校で学び、卒業後はそのまま京都で八世・高橋道八の下で職人として修業します。この頃の経験が器づくりの基礎になっています。その後、佐賀県有田に戻り、父親の窯場を1年手伝った後に、1994年に独立。30歳の時です。

その頃に作っていたのは、陶器市などで流通する数モノを意識した染付でした。数を安定させ、提供し易い器づくりが基本です。しかし釉薬の調合ばかりを繰り返す中、まるで化学の実験をしているような思いになり、意を決して製作スタイルを変えたのでした。

そのために取り組んだのが、入口と出口を有田の磁器づくりの原点に近づける事でした。400年前に使われていた有田の泉山陶石を研究して使用し、焼成は薪窯で行うようにしました。磁器を焼成する上で、薪窯は決して歩留まりは良くありませんが、そうすることで初期伊萬里の質感に近づくことを目指しました。作業効率は悪くなりましたが、原点に立ち返ることで、むしろ気持ち楽になったそうです。

薪窯焼成に切り替えたのが、2010年。そうまだ6年ほどの実績なのです。しかし、益々、原点を探る意欲は強くなっています。何度も中国本土の景徳鎮や古窯の新たな発掘現場を実見しに行ったり、韓国の窯場を訪ねたり、台湾の故宮博物館に白瓷展を見るために5日間も通い続けたり、学芸員の講演会や古陶磁研究会に参加したりと、研究者さながらに知識の探求も怠りがありません。

器づくりについても語り出すと、幾時間でも熱心に説明してくれます。有田で暮らし、その意味を考え、そして中国生まれの運命を知る。今、誇りをもって取り組んでいる様子が伝わってきます。ちょうど脂が乗ってきた元気溌剌の50代前半。まだまだこれからが楽しみな作家さんなのです。


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単室登窯と陶房の看板

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ろくろ場と中国や韓国陶磁器の書籍

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展示室と蹴ろくろの前の豊増さん

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中国の窯場の写真と型打ち用の土型


豊増一雄展 ~青花の源流~
2015年7月4日(土)~14日(火) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00  
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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豊増一雄プロフィール
1963年 中国上海市生まれ
1989年 京都府立陶工訓練校 成形科修了
1990年 同校 研究科修了
1990年 八世高橋道八に師事
1993年 佐賀県有田町に戻り作陶
1994年 同地にて陶房七〇八を開窯
2015年 現在、佐賀県有田町にて作陶


by sora_hikari | 2015-07-13 19:13 | 豊増一雄展

「豊増一雄 展 青花の源流」 白瓷

豊増一雄 展 ~青花の源流~」(~7/14迄)を開催中です。

会期は残り2日となりました。

本日ご紹介するのは、白瓷(はくじ)。白磁の古い言い方。白瓷を「しらじ」と呼ばせる場合もあります。中国では、釉薬の掛った陶器や磁器を総じて瓷器(じき)と呼びます。日本で「磁器」を「瓷器」と表わすのは、古典を意識した作風の作り手が多いでしょうか。

豊増さんの作る白瓷は、形は1000年前の中国の宋や金の時代を感じさせる作風のもの、質感は初期伊万里のような、とろりと柔らかな白です。薪窯によって焼成され、鈍い白色が特徴的です。表面には、印花の型押しの文様や、刻花の片切りの文様が施されたもの、そして素文のタイプがあります。

日常の生活でも、糊づけのパリッとしたシャツよりも、手織りの柔らかな麻の白シャツの方が着心地がいいでしょう。極める白ではなく、落ち着いた肌合いの白。そんな心地よい白が、豊増さんの白瓷なのです。

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  白瓷刻花尺二大鉢

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  白瓷捻花草花文輪花皿

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  白瓷魚文長皿

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  白瓷刻花小鉢

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  白瓷5寸輪花皿

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  白瓷菊花菱形向付

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  白瓷花紋四方皿

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  白瓷輪花皿

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  白瓷八角向付

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  白瓷七宝小鉢

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  白瓷餅型皿

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  白瓷草花紋木瓜皿

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  白瓷桔梗小鉢

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  白瓷砂目おろし


豊増一雄展 ~青花の源流~
2015年7月4日(土)~14日(火) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00  
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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豊増一雄プロフィール
1963年 中国上海市生まれ
1989年 京都府立陶工訓練校 成形科修了
1990年 同校 研究科修了
1990年 八世高橋道八に師事
1993年 佐賀県有田町に戻り作陶
1994年 同地にて陶房七〇八を開窯
2015年 現在、佐賀県有田町にて作陶


by sora_hikari | 2015-07-12 18:18 | 豊増一雄展

「豊増一雄 展 青花の源流」 酒の器

豊増一雄 展 ~青花の源流~」(~7/14迄)を開催中です。

会期は残り3日となりました。
本日ご紹介するのは、酒の器。

徳利とぐい呑。儚い草文の絵柄が印象的です。中国のしっかりした絵付けよりも、李朝の草文壺に通じる筆運びでしょう。生活の中にあって、やがて作家性は失われていく、そんな器でありたいと豊増さんはおっしゃいます。付き合い始めの頃は、意識して話題を作るけれど、やがて無言でもリラックスできる関係。そんな長く親しい友人のように付き合って頂ける酒器ではないでしょうか。


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豊増一雄展 ~青花の源流~
2015年7月4日(土)~14日(火) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00  
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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豊増一雄プロフィール
1963年 中国上海市生まれ
1989年 京都府立陶工訓練校 成形科修了
1990年 同校 研究科修了
1990年 八世高橋道八に師事
1993年 佐賀県有田町に戻り作陶
1994年 同地にて陶房七〇八を開窯
2015年 現在、佐賀県有田町にて作陶


by sora_hikari | 2015-07-11 18:33 | 豊増一雄展

「豊増一雄 展 青花の源流」 茶道具

豊増一雄 展 ~青花の源流~」(~7/14迄)を開催中です。

本日ご紹介するのは、茶道具周辺。

茶の湯と染付の関係は、古くは明代末期に景徳鎮の民窯で作られた「古染付(こそめつけ)」と呼ばれる青花(染付)が挙げられます。侘び茶の広まる桃山期に於いて、多くが日本から注文された粗製の器。それは口縁の釉薬の縮れであったり、上質ではない胎土であったりと、純度や精緻から離れた「侘びの世界」を良しとする、日本特有の偏愛に近い美の世界です。器の機能のみならず、その内面にある情緒性や詩情を含めて愛でるのが茶の道具が辿ってきた歴史でしょうか。

豊増さんの作る茶道具も、その流れを汲む「侘び」の風合いを大切にしたものです。有田原産の泉山陶石の自然性を活かした土づくりを心掛け、古来に倣った薪窯による焼成で、その質感を求めて生まれる器です。

幾人かのお客様が、本展で染付の印象が変わったと言われます。このような古典の風情を味わえるのが、豊増さんの染付の魅力でしょう。明日より週末を迎えます。どうぞお手にとってお確かめください。

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  松竹梅紋茶碗

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  染付草原紋茶碗

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  青花草原紋茶碗

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  白瓷蓮弁紋茶碗

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  青瓷蓮弁紋茶碗

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  窯変印花茶碗

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  青瓷印花茶碗

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  染付山水紋胴締水指

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  染付瓢振出

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  青瓷蓮弁香炉

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  青瓷蓮弁香炉

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  阿古陀香合

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  青瓷蓮弁香合

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  青瓷蓮弁香合

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  白瓷荒磯香合

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  隅田川一葉香合

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  祥瑞亀香合

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  窯変印花茶碗


豊増一雄展 ~青花の源流~
2015年7月4日(土)~14日(火) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00  
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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豊増一雄プロフィール
1963年 中国上海市生まれ
1989年 京都府立陶工訓練校 成形科修了
1990年 同校 研究科修了
1990年 八世高橋道八に師事
1993年 佐賀県有田町に戻り作陶
1994年 同地にて陶房七〇八を開窯
2015年 現在、佐賀県有田町にて作陶


by sora_hikari | 2015-07-10 20:17 | 豊増一雄展

「豊増一雄 展 青花の源流」 茶の器

豊増一雄 展 ~青花の源流~」(~7/14迄)を開催中です。

本日ご紹介するのは、中国茶や煎茶の道具。

中国で明代に広まった煎茶文化。それは単にお茶の飲むだけでなく、詩や絵画や工芸品を含めて楽しむ、いわゆる文人趣味の中にありました

豊増さんの作る茶器は、そんな文化香る品格を備えています。蓮弁を施した茶壺をはじめ、印花紋の茶杯、そして小さな茶托。日本に根付いた煎茶や中国茶の嗜み。さらに形を変えて、現在は台湾や中国本土でも日本の煎茶スタイルを取り入れた喫茶が親しまれています。

中国と日本を繋ぐお茶の文化。豊増さんにとって大切なお仕事なのです。

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  白瓷蓮弁紋茶壺

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  白瓷蓮弁紋茶壺

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  白瓷蓮弁紋茶壺

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  銀彩蓮弁紋茶壺

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  白瓷蓮弁紋ポット

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  白瓷印花茶杯

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  白瓷印花茶杯

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  白瓷耄耋紋猪口

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  青瓷蓮弁紋箸洗

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  白瓷茶托

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  白瓷茶托

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  白瓷茶托

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  白瓷茶托

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  白瓷茶托

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  白瓷茶托


豊増一雄展 ~青花の源流~
2015年7月4日(土)~14日(火) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00  
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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豊増一雄プロフィール
1963年 中国上海市生まれ
1989年 京都府立陶工訓練校 成形科修了
1990年 同校 研究科修了
1990年 八世高橋道八に師事
1993年 佐賀県有田町に戻り作陶
1994年 同地にて陶房七〇八を開窯
2015年 現在、佐賀県有田町にて作陶


by sora_hikari | 2015-07-09 18:12 | 豊増一雄展

「豊増一雄 展 青花の源流」 花の器

豊増一雄 展 ~青花の源流~」(~7/14迄)を開催中です。

本日ご紹介するのは、花の器。

時に絵柄の多い器は、花を合わせづらい場合がありますが、豊増さんの花入は、楚々とした筆致で余白があるため、花映えがする染付です。

皿などは型紙を使って絵を描く場合もありますが、このような立ちものは下描き無しで頭の中にある絵柄をそのまま筆で走らせています。それ故に線が堅くならず伸びやかになり、その瞬間の心の内面を表し易いと聞きました。

皿などの平面的な絵の鑑賞に対して、花器のような立面に見る絵柄は、より一層絵画的な印象を強くします。豊増さんの絵筆使いは、20代の頃に中国の杭州市にある美術学院に留学した際に学んだ水墨画が基礎になっています。

多くの展示品の中から、ご自宅の部屋に合う絵画を選ぶような感覚で見て頂ければと思います。

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  染付壺 高さ28cm 胴径28cm

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  染付壺 高さ15cm 胴径12.5cm

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  青瓷蓮弁紋鶴首 高さ28cm 胴径12cm

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  白磁瓶 高さ12cm 胴径12cm

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  染付掛け花 長さ28cm

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  染付掛け花 長さ28cm

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  染付小壺 高さ8.5cm 胴径9cm

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  染付小壺 高さ10cm 胴径10cm

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  染付小壺 高さ10cm 胴径10cm

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  染付壺 高さ14.5cm 胴径12.5cm

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  染付壺 高さ15cm 胴径14cm

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  染付壺 高さ10.5cm 胴径14cm

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  染付壺 高さ14cm 胴径12.5cm

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  染付瓶 高さ16.5cm 胴径11cm

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  染付瓶 高さ18cm 胴径10cm

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  染付一輪差し 高さ10cm 胴径6cm 、高さ14cm 胴径7cm

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  染付壺 高さ15cm 胴径12cm

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  染付壺 高さ15cm 胴径17cm

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  染付花器 高さ15cm 胴径21cm


豊増一雄展 ~青花の源流~
2015年7月4日(土)~14日(火) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00  
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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豊増一雄プロフィール
1963年 中国上海市生まれ
1989年 京都府立陶工訓練校 成形科修了
1990年 同校 研究科修了
1990年 八世高橋道八に師事
1993年 佐賀県有田町に戻り作陶
1994年 同地にて陶房七〇八を開窯
2015年 現在、佐賀県有田町にて作陶


by sora_hikari | 2015-07-08 22:47 | 豊増一雄展

「豊増一雄 展 青花の源流」 変わり形

豊増一雄 展 ~青花の源流~」(~7/14迄)を開催中です。

本日ご紹介するのは、変り形の器です。

懐石料理でお造りなどが盛られる「向付(むこうづけ)」と呼ばれるお皿。特に「寄向(よせむこう)」となると、ひとりひとりに違った形の器を配膳します。そんな見た目も楽しい変り形の染付も作っています。

本歌は、明末清初の古染付にありますが、豊増さんはそれを軸に、現代の食卓に合わせてバリエーションを増やしています。器の裏側にも彫りが施されており、手間のかかるお仕事ですが、その気持ちは食卓を楽しんでいただくため。盛り付けるお料理も、ご自由にお使い頂きたいと考えています。

また、ぐい呑みやデミタスカップの方は、元は「深向(ふかむこう)」、または「のぞき」と呼ばれる深さのある古い鉢の形ですが、それを工夫して酒席や喫茶で楽しめるようにしています。ぐい呑は、飲み口をいろいろな方向をから楽しめる遊び心のある形です。

豊増さんの器は、古典の風合いを、日々の暮らしで楽しめること。その為に入口となる土づくりと、出口となる窯焚きは、初期伊万里の時代に倣った方法に拘ることで、その質感を求めます。一方でその過程となる形づくりや絵柄の選び方については、今の暮らしで楽しめるように幅をもたせることを信条にしています。

使うことで気持ちが「豊かに増す」染付の器。お名前通りなのです。


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  兎形向付 5種 大よそ 15cm×10cm

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  兎形向付の裏側

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  動物変り豆鉢 5種(獅子・兎・象・馬・寅) 大よそ8.5cm×6cm

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  動物変り豆鉢の裏側

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  祥瑞木瓜ぐい呑(手前) 高さ5cm×幅5.5cm 
  祥瑞花形ぐい呑(奥) 高さ7cm×幅4.5cm

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  変り形猪口 高さ8cm×幅6cm

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  祥瑞花形デミタスカップ&ソーサー 高さ7cm×幅4.5cm(カップ)

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  吹き墨デミタスカップ   高さ7cm×幅4.5cm


豊増一雄展 ~青花の源流~
2015年7月4日(土)~14日(火) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00  
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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豊増一雄プロフィール
1963年 中国上海市生まれ
1989年 京都府立陶工訓練校 成形科修了
1990年 同校 研究科修了
1990年 八世高橋道八に師事
1993年 佐賀県有田町に戻り作陶
1994年 同地にて陶房七〇八を開窯
2015年 現在、佐賀県有田町にて作陶


by sora_hikari | 2015-07-07 18:30 | 豊増一雄展

「豊増一雄 展 青花の源流」 食の器

豊増一雄 展 ~青花の源流~」(~7/14迄)を開催中です。

本日ご紹介するのは、食の器。

江戸時代に染付の器が登場しなければ、日本の食器文化はきっと寂しいものになっていたのではないでしょうか。それほど庶民の暮らしの隅々まで根付いた染付の器。堅牢で使い勝手が良く、豊富な絵柄は実用に加えて目で楽しませてくれる力がありました。

日本で初めて染付磁器の生産を成し遂げたのが、豊増さんが住む佐賀県の有田町でした。400年の歴史を経ています。豊増さんが作る多くの染付は、その初期に作られた土づくりや焼成方法に倣ったもの。絵柄は簡素で引き算されたものが多く、寂とした趣きがあります。しかし薪窯でしっかりと芯まで焼き抜かれた器胎は、丈夫で実用面でも高い評価を得ています。

今回、皿・鉢・碗・そば猪口などベーシックな食器が多く並んでいます。お気に入りの一品に出会って頂ければと思います。

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  菊花形5寸皿 径15.5cm 高さ3.5cm

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  菊形向付・皿
  右上/径13cm 高さ3.5cm、右下/径11.5cm 高さ3.5cm、左/径11cm 高さ3cm

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  菊割皿(大・中・小・豆) 
  大/長さ22.5cm 高さ3.5cm、中/長さ15cm 高さ2.5cm、
  小/長さ12.5cm 高さ2.5cm、豆/長さ10cm 高さ2.5cm

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  芙蓉手8寸皿 径24.5cm 高さ3.5cm

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  深鉢 径22.5cm 高さ7.5cm

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  花唐草紋そば猪口 径8.5cm 高さ6cm

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  蓋付そば猪口 径9.5cm 高さ7cm

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  そば猪口 径7cm 高さ6cm

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  飯碗 11.5cm 高さ8cm

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  松竹梅紋飯碗 径12.5cm 高さ6cm

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  片口 径11cm 高さ7.5cm

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  枡形鉢 7cm角 高さ4.5cm

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  深鉢 径18cm 高さ10.5cm

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  唐子紋深鉢 径20cm 高さ 10cm

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  把手付ミルクピッチャー 高さ 9.5cm

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  ミルクピッチャー 高さ 6cm


豊増一雄展 ~青花の源流~
2015年7月4日(土)~14日(火) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00  
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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豊増一雄プロフィール
1963年 中国上海市生まれ
1989年 京都府立陶工訓練校 成形科修了
1990年 同校 研究科修了
1990年 八世高橋道八に師事
1993年 佐賀県有田町に戻り作陶
1994年 同地にて陶房七〇八を開窯
2015年 現在、佐賀県有田町にて作陶


by sora_hikari | 2015-07-06 22:34 | 豊増一雄展

「豊増一雄 展 青花の源流」 展示概観

豊増一雄 展 ~青花の源流~」(~7/14迄)を開催中です。

本日は展示の概観を。

染付には、外見的に艶やかで絢爛な美しさを求めるベクトルの他に、侘びた揺らぎを良しとする内面から引き出される美の方向性があると思います。この二極に照らせば、豊増さんの染付=青花は、後者の内在する美に粋を感じる所に魅力があると言えるでしょう。実際に会場にて、この触感の美を直接感じて頂ければと思います。

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豊増一雄展 ~青花の源流~
2015年7月4日(土)~14日(火) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00  
作家在廊日 7月4日(土)・5日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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豊増一雄プロフィール
1963年 中国上海市生まれ
1989年 京都府立陶工訓練校 成形科修了
1990年 同校 研究科修了
1990年 八世高橋道八に師事
1993年 佐賀県有田町に戻り作陶
1994年 同地にて陶房七〇八を開窯
2015年 現在、佐賀県有田町にて作陶


by sora_hikari | 2015-07-05 22:51 | 豊増一雄展