カテゴリ:見て歩き( 306 )

パナリ焼展 @ 箱根

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箱根 菜の花展示室で開催されている「パナリ焼展」に行ってきました。パナリとは、沖縄 八重山諸島にある新城島(あらぐすく)で17世紀から19世紀に作られた野焼きの土器。実際の製作の経緯は謎とされますが、島ゆえの雨水甕をはじめ、穀物などの貯蔵、そして蔵骨器として使われたようです。その時代から言えば、既に本土では釉薬の施された焼き物が作られていた時期ですから、地元で賄える材料で作り、生活に密着した用具だったのだろうと思います。土の中にはシャモットの用途でもあったろう夜光貝の粉末が混ぜられていて、それが焼けた土に独特の表情を生み出しています。重力を自然に受けたようなくたっとした緩やかなフォルム。丸底のころんとした円やかな表情。作為の全く抜けたところに、なんとも言えない存在の美しさがあります。展示品のほとんどは、当展示室のオーナーの個人コレクション。その数がまとまったことを契機に、内田鋼一さんの後押しで実現した展示会です。これだけ優良なパナリが一堂に会して見られるのは、貴重なことだろうと思います。本展に合わせて作られた図録、そしてパナリ焼の製作過程を再現したフィルムを新たにおこしたDVDなど、主宰者の強い思い入れを感じる展示会でした。

パナリ焼展 琉球弧の風
2013年8月24日―9月8日
箱根 菜の花展示室
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by sora_hikari | 2013-09-10 15:30 | 見て歩き

伊勢神宮 内宮

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20年サイクルの式年遷宮の年。日本古来の唯一神明造。ヒノキの素木による切妻、平入りの高床。直線的な清らかなデザイン構成。天照大神をまつる皇大神宮です。まもなく神様の引っ越し。新居が朝の光に照らされて綺麗です。まさに天照す。伊勢神宮にて。

伊勢神宮 式年遷宮
内宮 10月2日 
外宮 10月5日
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by sora_hikari | 2013-09-10 14:34 | 見て歩き

陶悦窯 町屋 @ 有田

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有田にある「陶悦窯 町屋」に行ってきました。350年の歴史ある有田の窯元が運営するギャラリーショップ。古い町屋造りの趣のある建物です。有田の陶磁器を扱うお店が並ぶ通りの一角にあります。店内では窯元オリジナルの器と、新ブランドの白磁「JICON」を中心に展示してあります。ご店主は今村さんご夫妻。伝統の窯元を踏まえながら、新しい感覚で有田の磁器、それがJICON。大治将典さんをデザイナーに迎え、今の暮らしに合った有田の器にチャレンジしています。

陶悦窯 町屋
佐賀県有田町岩谷川内2-4-13
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by sora_hikari | 2013-09-10 14:07 | 見て歩き

波佐見 西海製陶所跡

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長崎県波佐見にあるカフェやギャラリーがある所に行ってきました。ここは、波佐見の西海製陶所が以前使っていた仕事場。そこを改装して、カフェ、ギャラリー、ショップなどが集まった場所になっています。生活、暮らし、その周辺を繋ぐモノと人。一定のトーンで括られたカルチャーが、商業的イメージを緩和して心地よい空間を作っています。県外からの集客も多く、賑わっていました。こういう場が、周辺のモノづくりに影響を与える力を感じます。

長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2187-4

モンネ・ルギ・ムック
http://mooks.jp/

HANAわくすい
ギャラリーモンネポルト
http://www.saikaitoki.com/shop.html

by sora_hikari | 2013-09-10 13:13 | 見て歩き

有田・泉山陶石の採掘跡

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有田町にある泉山陶石の採掘跡です。江戸時代初期の1616年、朝鮮人陶工・李参平によってこの町で優良な陶石が発見され、日本の磁器が生まれました。それから400年の間に、この山ひとつが皿や碗に変化しました。今では採掘はされていませんが、その膨大な採掘された空間を見ると感慨深い思いが沸き起こります。

有田観光スポット(泉山磁石場

by sora_hikari | 2013-09-10 12:44 | 見て歩き

九州陶磁文化館@有田

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佐賀県有田町にある九州陶磁文化館に行ってきました。九州全般の陶磁器の歴史を俯瞰できる展示とともに、圧巻なのは地下1階に展示されている柴田夫妻のコレクション。企業経営者とはいえ、民間人として、有田磁器を網羅的、体系的に蒐集した膨大なコレクションです。その数1万点を超えます。展示スペースには納まりきらないので定期的な入れ替えが行われているようです。磁器、染付を学ぶ人には必見の展示でしょう。入場料は無料。

佐賀県立九州陶磁文化館
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フェイスブックも楽しい

by sora_hikari | 2013-09-10 12:05 | 見て歩き

アンドレアス・グルスキー展@国立新美術館

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国立新美術館で開催中のアンドレアス・グルスキー展に行きました。圧倒的存在の高精細な大型プリント写真。隅から隅まで、近くから遠くまで、あますことなくピントがとれた写真。その空間にいて体験しなければ伝わらない臨場感。世の中には多くの事が同時に存在し、同時に動いている事を再認識。例えば、渋谷の交差点の雑踏は、ひと塊の景色に見えるが、個々の人で構成されている。それぞれに人格があり、意味がある。この写真は世間を同時に俯瞰できるいわば神様のような目線なのかもしれない。

「アンドレアス・グルスキー展」
2013年7月3日〈水〉→9月16日〈月・祝〉
10:00-18:00 金曜日は20:00まで
休館日:火曜日
国立新美術館 企画展示室1E
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by sora_hikari | 2013-09-10 11:45 | 見て歩き

ヴェトナム陶磁の二千年@町田市立博物館

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町田市立博物館で開催されている「ヴェトナム陶磁の二千年」展に行ってきました。この博物館では過去にも優良な東南アジアの陶磁器展が開催されていますが、今回はヴェトナムに絞った内容です。これだけまとまったヴェトナムの古陶を見たのは初めてでした。展示品は、舛田誠二氏による個人コレクション。紀元前から18世紀までのヴェトナム陶磁を、会期を前期・後期に分けて約500点(各250点)も見ることのできる充実した内容です。現在の会期(前期~9/1迄)は、紀元前の土器から14世紀までの灰釉、白磁、青磁、褐釉の器です。ヴェトナムは、その立地から中国陶磁の影響を強く受けた地域ですが、王朝の確立期より独自性のある器に変化していきます。前期は、その変遷が見れる内容です。ヴェトナム陶磁は、古くから日本の茶の湯とも所縁があり、侘び寂びの観点からも魅力のある器が多く見られます。それは、中国陶磁の研ぎ澄まされた完成美とはまた違った、柔らかく素朴で、土の濁り、焼きの甘さ、釉調のムラなど独特のゆらぎを感じる美しさです。会場は博物館らしくシンプルで素っ気ないですが、時代ごとの解説や、同種の器形をいくつも並列に置いているため、比較ができて見易いです。多くの展示品の中から、自分が所有するなら、どれにしようと想像しながら見るのも楽しいです。後期(9/7~)からは、安南の代表でもある染付も見られるようなので、ぜひまた出掛けてみたいと思います。


ヴェトナム陶磁の二千年
2013年7月20日~10月14日
9:00~16:30
休館日:月曜(祝日は振替)、9/2~6は展示入れ替え休み
入館料:高校生以上300円
町田市立博物館(東京・町田) ホームページ


by sora_hikari | 2013-08-15 01:42 | 見て歩き

小さな伊万里焼展@戸栗美術館

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渋谷・松濤の戸栗美術館で開催されている「小さな伊万里焼展 ~小皿・猪口・向付~」に行ってきました。17世紀前半から江戸期にかけて作られた伊万里焼の小さな器(約80点)を展示しています。ろくろ成形、型打ち成形、糸切り成形(タタラ)、型紙刷りなど、いろいろな技法で作られた豊かな形の伊万里焼ばかりです。小さな器には、単に使うという目的だけでなく、所有物としての愛着が一層深くなるように思います。どれも丁寧な手仕事による繊細な磁器。形のバリエーション、絵付けの細やかさ、白磁の清廉さなど、伊万里焼の凝縮された世界を堪能することのできる内容です。また、本展に合わせて染付作家の浜野マユミさんによる特別展示品も置かれており、こちらも楽しむことができます。渋谷の喧騒から離れた松濤の落ち着いた住宅街で見る伊万里焼の小ワールド。この暑さからひと息つきつつ、美品にため息が出る展示会です。


小さな伊万里焼展 ~小皿・猪口・向付~
2013年7月6日~9月23日
10:00~17:00
休館日:月曜日(祝日は翌日に振り替え)
入館料:一般1000円 (※プリント割引券
戸栗美術館 (東京・松濤) ホームページ


by sora_hikari | 2013-08-15 01:03 | 見て歩き

工芸とアートの間のような展示会

ここ数日の間に開催されたアートと工芸の間に坐するいくつかの展示会に行ってきました。それらは、焼き物的であったり、彫刻的であったり、絵画的であったりしますが、特に用途をもたないオブジェと呼ばれるブッタイが中心の展示会です。7月も後半に入り、商業色の薄れるこの時期に、何かの巡り合わせのように開催されたこれらの展示は、いわゆるアートギャラリーのアプローチとは一線を画す、身近な距離の作品展です。いまでも、焼き物周辺では、アート的な陶芸の世界が健在です。特殊で奇抜で技巧的な斬新さ。視覚的に分かり易い。でも所有とは縁遠い感じも。強烈な主張の息苦しさも若干。一方、これらの「ブッタイ」の展示は、寛容なるアートの世界。身近に置いても心地よい無口なモノ。こういう領域の作り手が同時代的に増えてきているように思います。自己の主張よりも、存在の不思議さに着目しているように感じます。発表されるフィールドも、工芸的で生活に近い空間です。「美」とは、崇めるだけでなく、生活の中に溶け込んで一緒にあることの豊かさに気づく人たちが増えているからなのでしょうか。

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「用の図と地」 熊谷幸治・渡辺遼・冨沢恭子 三人展
2013年7月20日~29日(月)
OUTBOUND 東京・吉祥寺 ホームページ

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上田勇児 「みずたまりの土」展
2013年7月11日~23日
Oz Zingaro 東京・中野 ホームページ

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大谷工作室展
2013年7月19日~25日
トライギャラリー 東京・お茶の水 ホームページ

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鈴木由衣 焼絵画
2013年7月16日~22日
Sundries 東京・南青山 


そして、こちらは「芸術新潮」の最新号で赤木明登さんが執筆された「きっと誰かが拾ってくれる」の記事に合わせた6人のオブジェ作家の展示会。

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きっと誰かが拾ってくれる
2013年8月3日~9月7日
51% tokyo 東京・神保町 ホームページ
作り手:上田亜矢子(石彫)、秋野ちひろ(金工)、林友子(泥彩木工)、渡辺遼(金工)、熊谷幸治(陶芸)、横内みえ(漆)

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芸術新潮8月号  新潮社 発売日: 2013/7/25 Amazon

by sora_hikari | 2013-07-25 02:38 | 見て歩き