郡司慶子さんの三彩蓋物

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益子 STARNET 2009年3月

郡司慶子さんの三彩の蓋物です。白地に緑色と茶色が施され、お互いが滲み合って綺麗な色を見せています。三彩は古くはペルシャの古陶に見られ、それが中国に渡り遼三彩・唐三彩、やがて日本にも伝えられた施釉装飾技法のひとつです。正倉院にもその器が収蔵されています。郡司さんの器は、シルクロードの流れを彷彿させることがありますが、この三彩もまたそんな繋がりの見られるもののように思います。しかし古器を単に写すのではなく、ご自身の形と表現によって作り出されています。これから作られる三彩の器も楽しみです。

by sora_hikari | 2009-04-23 00:44 | 郡司庸久,慶子さん

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