2009年 02月 14日
364 @ 西荻窪
西荻窪の北口から徒歩で3分ほどにある364さんに行ってきました。こちらは、古い一軒家を改装した、日々の食と道具を扱うお店です。元ギャラリーにお勤めになった経験があり、現在はスタイリストもされている女性二人でやっていらっしゃいます。毎日の暮らしの中をコツコツと大切にとのお考えで、お店の名前が364。1日だけ足りないのは、1年のうち1日ぐらいは何もせずにゆっくりとしようとのことだそうです。そう、昔の暮らしは、食べること、掃除すること、育てること、そういう普通の事で日々過ごし、1年が過ぎ、唯一の休みが元旦だけだったという時代もあったのだと思います。徐々に家事をすることが便利になり、そんな不便だった日は遠いことだと思いますが、実はそういう時代の方が、人間らしく身近な家族や暮らしを大切にしていたのかもしれません。勝手な思い込みですが、お店の名前にはそういう原点を見つめようというお気持ちが込められているように思いました。お店に並ぶのは、食材、現代作家のうつわ、古い器、日用品などです。店内は作り過ぎないシンプルな佇まいで、静かなゆっくりした時間が流れています。扱われる品々も、暮らしの中で何気なく主張し過ぎないもの。でも作り手のしっかりした軸を感じます。毎日使われるものだから、きちんとしたものを選んでもらいたい。ご店主のそんな優しさと責任が伝わってくるように思いました。イベント形式でお食事会を開催されたり、展示会もされていくようですので、そんな機会もまた楽しみにしたいと思います。
364(さんろくよん) ※ホームページ
12:00~20:00(火曜日休)
東京都杉並区西荻北3-13-16
※364の紹介記事(All About)
by sora_hikari | 2009-02-14 00:03 | 見て歩き