横山拓也さんの注器

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西麻布 桃居 2008年11月

横山拓也さんの把手付きの注器です。手びねりで作られたものだと思います。本体からにょきりと上に出た注ぎ口や丸くしっかりした把手が、手の仕事を感じさせます。練り付けられた白化粧土が見せるヒビが、独特の質感を感じさせます。左官の漆喰塗りに触発されて生み出された表現です。横山さんの作る造形は、シンプルなプレートや花器など、用途があまり際立たないものにその質感が活きてくることが多いですが、このような機能がはっきりした器にも独自のスタイルがきちんとメッセージされているところが魅力的です。全体のシルエットも、所々のディテールにも見せ場がある器だと思います。

by sora_hikari | 2008-12-31 15:30 | 横山拓也さん

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