小石原ポタリー展@DEE'S HALL

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南青山のDEE'S HALLさんで開催される小石原ポタリー展へ行ってきました。日にちを間違えて開催日の1日前に行ってしまいましたが、準備中にも関わらずご厚意で展示の様子を見せて頂くことができました。この企画展は、フードコーディネータの長尾智子さんが、福岡県の小石原の窯元15軒と一緒に作った現代の小石原焼きの器展です。福岡で一度展示会を行い、東京では今回初のお披露目になるそうです。小石原とは、福岡県にある伝統的な陶芸産地で、化粧土に飛びかんなと言われる技法を使った器づくりで有名なところです。山を隔てて隣りにある大分県の小鹿田焼きも同じような技法を使った産地ですが、小鹿田の方は伝統を厳格に保ち窯元も伝承の家を継ぎ10軒のみと範囲を広げずにいるそうですが、一方で小石原の方は、若い作り手も受け入れ、5年の修行とお礼奉公を経れば、独立することが出来るため現在は50軒近い窯元があるそうです。そういう伝統と現代の風を受け入れる土壌があるからこそ、今回のような企画が成立したのだと思います。今回の小石原ポタリーの器は、スープボウル、リム皿、浅鉢など、4タイプの洋の器の形をベースに、小石原の伝統の民芸的な要素が合わさった新たな器の提案になっています。その4タイプを15軒の窯元が作り出したいろいろな飛びかんなの模様が楽しめます。長尾さんは、1年前からこの企画に取り掛かり、料理を作る側の視点で窯元の方々とキャッチボールをしながら詰めていったそうです。技術的なことよりも、使う側の気持ちを考えた器ですので、現代の食卓にも似合いますし、基本となる技術も伝統に裏打ちされた確かなものになっています。長尾さんは、この器ですべてを揃えるのではなく、いろいろな器や料理を合わせることができるバランスを大切にされているそうです。日本の伝統と北欧のデザインのような洗練された印象が、魅力的な小石原ポタリーの世界を生み出しているように思いました。


小石原ポタリー展
2008年11月13日(木)~15日(土)
・11月13日 11:00~17:30
・11月14日 11:00~19:00
・11月15日 11:00~18:00

DEE'S HALL(南青山) ※ホームページ

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小石原ポタリーの紹介サイト




最近、松屋銀座で開催された「デザイン物産展ニッポン」や現在開催中のパリのケ・ブランリー美術館での「MINGEI展」など各所で日本の民藝を取り上げる機会が多いように思います。下記の雑誌でも紹介されています。現代の暮らしの価値観のなかで民藝が再評価されるのは興味深いことだと思います。

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CASA BRUTUS
琳派と民藝
2008年 11月号 ※Amazon

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Discover Japan
うつわ大国ニッポン。
2008年10月28日発売 ※Amazon


by sora_hikari | 2008-11-13 01:17 | 見て歩き

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