小林慎二さんの個展@うつわ楓

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南青山のうつわ楓さんで開催されている小林慎二さんの個展へ行ってきました。小林さんは、石川県の穴水町でうるしのお仕事をされています。大学卒業後、赤木明登さんの所へ弟子入りし、4年の修行、1年のお礼奉公を終えた後、昨年独立されたそうです。今回が記念すべき初個展。小林さんの作る漆器は、とても優しい印象を受けました。形がまろやかで、塗りもマットで滑らかです。抑えめの漆の色も深くて引き込まれます。特に朱色の漆に透明の漆を重ねて出された深い赤茶の色(赤溜)は、とてもシックで大人の色合いだと思います。普段の生活で使って欲しいと、奇をてらわず使いやすいものを心がけていらっしゃるそうです。個人名を名乗る作家の場合、どこかで作風の主張が少なからずある訳ですが、漆器の場合は、それを見極めるのがなかなか微妙なラインになるように思います。漆独特の視覚からも伝わってくる微妙なミクロの肌ざわり感。木地師と作り出した形。塗りの勢い、重ね方、研ぎ方、そして止め方。そういうわずかな変化の世界に見える個性に作家性が表れるように思います。ミニマルな世界観。微細な美しさ。小林さんの作る漆器は、そういう繊細な世界に包まれながら、優しさという、暮らしへの目の向け方があるように思いました。初、個展。初々しくも、しっかり、それが伝わってきたように思います。


小林慎二 うるし展
2008年10月15日(水)~20日(月)
12:00~19:00(最終日は17:00まで)
うつわ楓 (東京・南青山) ※ホームページ
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※楓さんのブログで小林さんの漆器が紹介されています。


by sora_hikari | 2008-10-15 23:22 | 小林慎二さん

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