艸田正樹さんの個展

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西麻布の桃居さんで開催されている艸田正樹(くさだまさき)さんの個展へ行ってきました。艸田さんは金沢で制作されています。名古屋の大学を卒業後、東京のシンクタンクへ勤め、その後ガラスの道に進んだ経歴をお持ちです。こう書くとごく簡単な内容ですが、実際のその過程には様々な葛藤を経ていらっしゃるのだろうなと思います。艸田さんの作られるガラスの器は、ピンブロウという技法だそうです。通常ガラスの器づくりは、吹き竿の先端に溶かしたガラスを巻きつけて、竿の穴に口で空気を送り込んでガラスを膨らませていく“宙吹き”という方法が多いのだそうですが、艸田さんがやられるピンブロウは、鉄の棒の先についたガラスに濡れた紙を圧しあてて、そこで発生する蒸気がガラス内に入る自然の力によって器を膨らませていくのだそうです。実際にその作業を目にしたことがないので、うまくイメージできないところもあるのですが、そうすることで人為的な力の加わらない自然な力学によってガラスの広がりができるようです。そういう過程を経ているために、艸田さんの作るガラスの器は、水面に落とした波紋のように美しく広がり、透明な清らかさが縁から外に向って伸び続けているように見えるのだと思います。ガラスづくりというのは、灼熱のボイラーの前で生み出す瞬間的でスポーツのような呼吸が必要なように思います。汗をともなう作業を経た結果、生み出された涼しげな姿は、なにか神々しさを伴っているような気がします。はかなくもピンと張りつめた艸田さんのガラスの器。いろいろな姿が楽しめます。


艸田正樹 硝子展
2008年6月2日(月)-6月7日(土)
11:00-19:00
桃居(西麻布) ※HP

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by sora_hikari | 2008-06-06 01:07 | 艸田正樹さん

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