升たかさんの個展

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西麻布の桃居さんで開催されている升たかさんの個展へ行ってきました。升たかさんの作る陶器は、オリエンタルな雰囲気のある絵が特徴的ですが、今回はあらたに陶器をベースにし、その上に漆を塗って作りだした「漆陶(しっとう)」が主体に展示されています。それは、升さんの作る形に塗られた赤や黄土によるもの、そして李朝の漆を思わせるような渋さのある黒や茶のものです。そのマチエールには、漆そのものとは違う陶胎漆器としての独特の質感があります。焼きものとして焼成、漆としての焼き付けし、それを何度も重ね、そして磨いて作りだされた表情はひとつひとつに深みがって、不思議な空気感を生み出しています。この漆を使ったのは、升さんが黒や赤に求めるイメージがあって、それに近づける方法として漆を選んだそうです。元々、演劇の世界に入り、そしてイラストレーターとして活躍し、50歳になって取り組んだ陶器の世界でありながら、短期に自分の世界観を作り、そして今なお新たな表現を試み続ける、そんな升たかワールドを今回も堪能することができました。

升たか 漆陶展
2007年12月17日(月)-22日(土)
11:00-19:00
桃居 (西麻布)

by sora_hikari | 2007-12-20 00:58 | 升たかさん

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