「教草 古布展」古典を繋ぐ

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教草 古布展」の8日目。会期は明日6/4(日)までとなります。

教草の印幡さんの選ぶ古い布は、茶の世界や骨董の裂を起点とするのではなく、それをも包括したもっと根源的な素材への関心であることに気付きます。

印幡さんが目を向けるのは、日本という風土の中で育まれた植物の繊維の美しさと、それを連綿と紡ぎ続けてきた人々への慈しみの心です。麻布や自然布など素朴で原始的な布を積極的に扱うのも、そうした日本古来から受け継がれてきた自然素材への憧憬でしょう。

それは印幡さんが今展に向けて語ってくれた言葉にも表れています。

「品物を集める時、なるべく質の良いもの、品があって美しいもの、素材の魅力が現れているもの、を選んでいます。質が良い、と判断するのは、明治初め頃までの風合いがあるか、糸が手で作られたものか、等を見ています。」

「明治初頭以降の布の印象はがらりと変わります。なぜなら化学染料、生産の効率化など産業振興としての紡績化が進み、素材や作り方が劇的に変化してしまうからです。」

「手紡ぎ手織りや草木染の布、昔の古布=野暮、あたたかいもの、懐かしいもの、という印象が一般的であると思うのですが、個人的には、染織品や古い布には、日本的な美しさや魅力が詰まっていると感じ、惹かれてきました。古物商を初めた当初から、見た目はシンプルで静かな布を選んでいました。」

元々弊店の演出道具として用いていた教草さんの古布ですが、いろいろな布を見せて頂くうちに徐々に布そのものへの興味に目を開かされました。印幡さんの古布を見ていると、多くの点で焼き物の美しさにも通じる共通点があることに気付くのです。

古典と今を繋ぐ。そんな布の伝え手として印幡さんのお仕事には意味を感じるのです。


教草 古布展
2017年5月27日(土)~6月4日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時
展示協力 骨董うまこし
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市)地図

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教草 印幡真由美プロフィール
1982年 東京生まれ
2005年 武蔵野美術大学造形学部(芸術文化学科)修了
所属した研究室に勤務
2007年 販売職や博物館勤務の傍ら、染織に関して情報収集する
2014年 骨董市に初出店
2017年 現在、骨董市や古道具企画展にて活動中


by sora_hikari | 2017-06-03 18:00 | 教草

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