「教草 古布展」繕いの藍

教草 古布展」(~6/4迄)の6日目。

本日ご紹介するのは繕いのされた藍染めの木綿を中心に。木綿は今や一般的な布地ですが、日本での普及は意外と遅く、15世紀末~16世紀中頃に綿花の栽培が始まり、江戸時代になってようやく庶民まで広がりました。

木綿の良さは、柔らかくて扱い易く、吸湿性に優れ、冬に暖かく、そして藍色に最も深く染まり易い素材でした。明治23年に、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が日本に訪れた際に書いた「東洋の第一日目」という文章には、藍色の着物や暖簾が溢れる日本の風景を活写しています。この普及の仕方は、江戸初期に有田で染付磁器が作られ、一気に庶民の食卓を変えたのと似ています。

今展で並ぶ藍染めの木綿は繕いがされたものが多く、庶民の暮らしの中で布が大切に使われてきた歴史を語ります。いまや襤褸(ぼろ)は海外でも通じるほど一般化した言葉ですが、繕いの美しさと同時に、日本人の布への慈しみの記録でもあると受け止めたいと思います。

※ご紹介の品は既に売約品も含まれております。あらかじめご了承ください。

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 古裂 襤褸

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 木綿 (幕末明治頃の裂)

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 蚊帳繕い 断片

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 格子木綿 藍色地

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 襤褸

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 小格子茶地木綿(明治頃)

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 木綿藍色格子

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 格子木綿(大正昭和頃)

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 絹裂 黒地織物に繕い

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 絹裂 江戸頃

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 綿麻白蚊帳に繕い(6巾)

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 縞コラージュ


教草 古布展
2017年5月27日(土)~6月4日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時
展示協力 骨董うまこし
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市)地図

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教草 印幡真由美プロフィール
1982年 東京生まれ
2005年 武蔵野美術大学造形学部(芸術文化学科)修了
所属した研究室に勤務
2007年 販売職や博物館勤務の傍ら、染織に関して情報収集する
2014年 骨董市に初出店
2017年 現在、骨董市や古道具企画展にて活動中


by sora_hikari | 2017-06-01 18:11 | 教草

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