「 小野哲平展 塊は魂 」亀の甲羅・泥の鏡・猪の口

小野哲平展 塊は魂 」(~4/30迄)の6日目。

本日は、「亀の甲羅」「泥の鏡」「猪の口」という名の「塊」です。ご本人曰く、うつわではなく、あくまで「塊」であるとの事ですが、しかし今回一番うつわに近い立体です。

土の塊を削り出した「亀の甲羅」は、いわば粘土の刳り物で、アフリカ原始美術のような強さがあります。若い頃に作っていたポットの取っ手や、皿に施すブラシの圧力などに通じるエネルギーある手の感触は、普段のろくろの「うつわ」よりも、小野さんの造形の原点に近いのではないかと思えます。ぜひ今後のうつわにも展開して欲しい形です。

「泥の鏡」は矩形と円形がありますが、同タイトルながら矩形は荒々しく、円形は鏡のごとくフラットで整った印象です。こちらも台皿などに転用できそうな形状ですが、本人の意図による「鏡」のタイトルからも分かるように、古代の祀りごとの神聖な道具に通じています。

先に紹介した「土の柱」や「象の鼻」などが直立する象徴物であるのに対して、「亀の甲羅」や「泥の鏡」は平面に置かれるゆえに、受動的な存在として考えられるでしょう。自立と受動、太陽と月、あるいは益荒男(ますらお)と手弱女(たおやめ)。2つをこのように対比するならば、「亀の甲羅」や「泥の鏡」は、天から何かを受くる「うつわ」の象徴物だと思うのです。

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 亀の甲羅

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 亀の甲羅

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 亀の甲羅

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 亀の甲羅

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 亀の甲羅

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 亀の甲羅

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 亀の甲羅

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 亀の甲羅

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 猪の口

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 泥の鏡(四角)

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 泥の鏡(四角)

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 泥の鏡(四角)

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 泥の鏡(四角)

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 泥の鏡(四角)

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 泥の鏡(四角)

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 泥の鏡(丸)

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 泥の鏡(丸)

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 泥の鏡(丸)

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 泥の鏡(丸)

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 泥の鏡(丸)


小野哲平展 「塊」は「魂」
2017年4月22日(土)~30日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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小野哲平プロフィール
1958年   愛媛県松山市に生まれる
1978~80年 岡山県備前にて修業
1980~81年 沖縄県知花にて修業
1982~84年 常滑にて鯉江良二氏に弟子入り
1985年   愛知県常滑市にて独立
1998年  高知県谷相に移住
2017年 現在、同地にて作陶


by sora_hikari | 2017-04-27 18:31 | 小野哲平2017

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