「 遠くの太鼓 」展 崇拝芸術

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遠くの太鼓」(~2/26迄)の2日目。

2014年に国立新美術館で開催された「イメージの力」という展覧会図録の館長の巻頭言にケ・ブランリー美術館の展示物を見た際の印象が述懐されています。

以下引用
(前略)ルーブル美術館やオルセー美術館などで感じたのとまったく次元を異にする「イメージの力」が全身を覆うのを感じたのである。しかも展示されている「作品」をこちらが「見る」のではなく、いつしか向うに「見られている」ことに気づく。美術館の彫像や神像の展示に「見られている」うちに「見ている」側は、いい知れぬ恐れ、畏怖の念にうたれてしまう。誤解を恐れずに言えば、そのとき美の根源がここにあると感じた。(中略)W・ベンヤミンの名高い論考「複製技術時代の芸術作品」の中で芸術の価値を二つに分けて論じていたことを思い出す。それは「崇拝(礼拝)価値」と「展示価値」である。(中略)ケ・ブランリーの展示に表れたものは「崇拝(礼拝)価値」であり、それは近代芸術からは、ほとんど失われた価値であろう。(後略)
以上引用

生のすぐそばに死があった時代。自然や病に抗うことが出来ず、畏れ、祈るための必然性。無力な人間を「見つめる」絶対的な存在を形象化した造形物。今、その純粋な動機に心打たれるのです。


遠くの太鼓
2017年 2月18日(土)~26日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
※2/26(日)に再度出展者が在廊します。
Sezuan Antiques & Art 岩橋直哉
中川伸二 (コレクター)
吉原航平(画家)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2017-02-19 21:00 | 遠くの太鼓

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