「打田翠展 ヴィーナスの果実」 RAKU Chawan

打田翠展 ヴィーナスの果実」の4日目。

RAKUシリーズの茶碗。楽焼と言えば茶碗。桃山時代から15代続く樂吉左衞門による茶碗は、本家本元にあたりますが、手捏ねで成形した低下度焼成の軟質施釉陶器も楽焼きと呼ばれます。その中でも「茶碗」は歴史と繋がる主要なアイテムとして臨む作り手も多いでしょう。

打田さんのRAKU茶碗は、ご覧の通り柔らかなフォルムに楽焼き特有の景色を伴っています。黒楽、赤楽などの古典的なフォーマットを踏襲するのではなく、打田さんの解釈によるモダンな姿です。窯から引き出した後に刻み込まれる表層の変化に、さらに磨きをかけることで、その激しさが一層奥に封印され優しい表情になります。

実際に手に持てば感じて頂けますが、しっくりと手に納まる円やかさと、手触りや口当たりの滑らかさは、視覚とはまた違った触覚の魅力を伝えてくれると思います。

柔和な形と質感と共に、ひと碗2万円を割るお値段もお抹茶碗としては優しいのではないでしょうか。

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打田翠展 ヴィーナスの果実
Midori Uchida Venus Fruit
2016年10月1日(土)~9日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 10月9日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

「打田翠展 ヴィーナスの果実」 RAKU Chawan_d0087761_1755852.jpg「打田翠展 ヴィーナスの果実」 RAKU Chawan_d0087761_1761293.jpg
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打田翠プロフィール
1983年 兵庫県神戸市生まれ
2005年 大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業
2007年 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
2016年 現在 岐阜県瑞浪市にて制作


by sora_hikari | 2016-10-04 17:58 | 打田翠

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