一日一菓

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8月下旬に出版された茶人・木村宗慎さん著の「一日一菓」。1年間、365日をかけて和菓子と器を綴った新潮社のブログを一冊にまとめた本です。既刊の川瀬敏郎さんの「一日一花」に続く、和菓子編となります。お茶席にはお菓子はつきものですが、どちらかと言えば、お抹茶を引き立てる脇役的存在ではないでしょうか。それゆえに、亭主のもてなしが表れ易いもの。この本は、そのお菓子を中心に据えたところがユニークです。この本のページをめくるたびに思うのは、和菓子の美しさと、それに合わせた器の豊かさです。茶席で使う菓子器は、もう少し定型的なイメージを持っていましたが、この本を通して見ると、本当に幅の広い合わせ方があるものだと感心します。型にはめ過ぎず、かと言って崩し過ぎず、和菓子との調和の中で、一本の凛とした空気で貫かれているのに気付くことでしょう。目で味わって、読んで感じる。茶人・木村宗慎さんの美の世界に引き込まれます。器好きにも是非手にとって欲しい一冊です。

一日一菓
木村 宗慎 (著)
新潮社 (2014/8/22出版)
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現在、日本橋三越で、出版記念の「一日一器」展が開催されています。
8月27日(水)~9月2日(火) ※最終日は16時迄
日本橋三越本店6階特選画廊

by sora_hikari | 2014-08-31 23:27 | 見て歩き

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