「野口悦士展 おいしい焼締め」  種子島

野口悦士展 ~おいしい焼締め~」は明日6/17までとなります。野口さんが暮らしているのは、種子島。鹿児島の港から高速船で1時間半ほどの距離にあります。種子島と言えば、歴史的には鉄砲伝来、現在はロケット打ち上げセンターがあることで、その名を知っている方も多いでしょう。焼き物の歴史で見れば、能野焼(よきのやき)と呼ばれる明治中頃まで作られた焼き物がありました。一旦途絶えた種子島の焼き物を昭和46年に復興させたのが、唐津から来た中里隆さんです。陶磁学者でもあった小山冨士夫さんの勧めで、南蛮焼締めの窯を開き、作家としての地位を確立したのがこの地です。野口さんは、大学卒業後、本で見た中里さんの焼締めに憧れて種子島に渡りますが、中里さんは既にこの地を離れた後でした。それも野口さんが生まれる以前に。無計画ながらも、そのまま種子島に住み着き、地元の窯場の手伝いをするなかで陶芸を覚えていきました。それから7年後に中里隆さんが再来島した際に、ようやく師事することができました。種子島は、南国を感じる植生が広がる平坦で落ち着いた島です。その地で作る器には、やはりその自然を受けた大らかさが宿っています。海に囲まれ、青い空が広がる種子島。野口さんが、自分の生涯の仕事として出会った焼き物は、この地の空気がとても良く似合っています。

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野口悦士展 ~おいしい焼締め~
2014年6月7日(土)~17日(火) 会期中無休
営業時間 11:00~18:00  
作家在廊日 6/7~15迄の毎日
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2014-06-16 20:37 | 野口悦士2014

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