ヴェトナム陶磁の二千年@町田市立博物館

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町田市立博物館で開催されている「ヴェトナム陶磁の二千年」展に行ってきました。この博物館では過去にも優良な東南アジアの陶磁器展が開催されていますが、今回はヴェトナムに絞った内容です。これだけまとまったヴェトナムの古陶を見たのは初めてでした。展示品は、舛田誠二氏による個人コレクション。紀元前から18世紀までのヴェトナム陶磁を、会期を前期・後期に分けて約500点(各250点)も見ることのできる充実した内容です。現在の会期(前期~9/1迄)は、紀元前の土器から14世紀までの灰釉、白磁、青磁、褐釉の器です。ヴェトナムは、その立地から中国陶磁の影響を強く受けた地域ですが、王朝の確立期より独自性のある器に変化していきます。前期は、その変遷が見れる内容です。ヴェトナム陶磁は、古くから日本の茶の湯とも所縁があり、侘び寂びの観点からも魅力のある器が多く見られます。それは、中国陶磁の研ぎ澄まされた完成美とはまた違った、柔らかく素朴で、土の濁り、焼きの甘さ、釉調のムラなど独特のゆらぎを感じる美しさです。会場は博物館らしくシンプルで素っ気ないですが、時代ごとの解説や、同種の器形をいくつも並列に置いているため、比較ができて見易いです。多くの展示品の中から、自分が所有するなら、どれにしようと想像しながら見るのも楽しいです。後期(9/7~)からは、安南の代表でもある染付も見られるようなので、ぜひまた出掛けてみたいと思います。


ヴェトナム陶磁の二千年
2013年7月20日~10月14日
9:00~16:30
休館日:月曜(祝日は振替)、9/2~6は展示入れ替え休み
入館料:高校生以上300円
町田市立博物館(東京・町田) ホームページ


by sora_hikari | 2013-08-15 01:42 | 見て歩き

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