小さな伊万里焼展@戸栗美術館

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渋谷・松濤の戸栗美術館で開催されている「小さな伊万里焼展 ~小皿・猪口・向付~」に行ってきました。17世紀前半から江戸期にかけて作られた伊万里焼の小さな器(約80点)を展示しています。ろくろ成形、型打ち成形、糸切り成形(タタラ)、型紙刷りなど、いろいろな技法で作られた豊かな形の伊万里焼ばかりです。小さな器には、単に使うという目的だけでなく、所有物としての愛着が一層深くなるように思います。どれも丁寧な手仕事による繊細な磁器。形のバリエーション、絵付けの細やかさ、白磁の清廉さなど、伊万里焼の凝縮された世界を堪能することのできる内容です。また、本展に合わせて染付作家の浜野マユミさんによる特別展示品も置かれており、こちらも楽しむことができます。渋谷の喧騒から離れた松濤の落ち着いた住宅街で見る伊万里焼の小ワールド。この暑さからひと息つきつつ、美品にため息が出る展示会です。


小さな伊万里焼展 ~小皿・猪口・向付~
2013年7月6日~9月23日
10:00~17:00
休館日:月曜日(祝日は翌日に振り替え)
入館料:一般1000円 (※プリント割引券
戸栗美術館 (東京・松濤) ホームページ


by sora_hikari | 2013-08-15 01:03 | 見て歩き

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