小野哲平・早川ユミ 「骨壺とちいさな神さま」 @ 馬喰町ART+EAT

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馬喰町のART+EAT(アートイート)で開催されている小野哲平さんと早川ユミさんご夫妻による展示会に行ってきました。この展示会のテーマは、「骨壺とちいさな神さま」です。哲平さんが骨壺となる壺を作り、ユミさんがヤキモノの土人形「小さな神さま」と、それを包む布の「おくるみ」を展示しています。骨壺は、題材として重厚な印象もありますが、誰もが必ずやお世話になる容器。良く考えれば、それを自分で選べない現状が不思議な事とも言えます。臨終の結果としての道具ではあるのだけれど、本当はこのように生と死を繋ぐ道具として日常の中で使われ、やがて日々の思いが蓄積したモノに包まれるというのは、とても理に適ったことのように思えます。骨壺とは言うものの、その機能性ばかり追った壺ではなく、今すぐには米櫃でも漬物でも入れて日々の暮らしで使うことに意味があり、いずれは終(つい)の用途にも転用できると考えた方がいいかもしれません。器づくりをする人にとって、食の器以外に人の為になる道具の提案でもあると思います。ユミさんが作る神さまは、古来から作られてきた副葬品と見ることができます。古代の中国に限らず、世界の様々な地域で死後の世界の無事を祈って、いろいろな埋葬品が作られてきた歴史があります。その悠久の流れに沿った、自分のそばにいてくれる「神さま」です。人の形もあれば、動物もいて、ひとつひとつが違った表情をしています。日頃の生活を一緒に過ごすことで、その意味合いも個人個人に深みを増しそうです。テーマには深さを感じますが、決して重も過ぎることはなく、むしろ心が晴れやかにハッピーな方向性を感じます。ポジティブに生と死を境めなく繋ぐ道具に目を向けた展示会。ずらりと並んだ、どれひとつ同じものはない壺と神さま。意義のある内容だと思います。

展示会に向けたおふたりの言葉をご紹介します(DMより)

骨壺ってお骨を入れる物だけど、
僕はもっと抽象的なもの、
人の精神のうつわだと思う。(哲平)

わたしは、生きているときは
お塩や梅干しを入れて共に暮らし、
死んだら大好きなその壷に入りたいな。(ユミ)

最初は親父に頼まれてつくった。
意識的につくり出したものはおととしの暮れぐらいから。
何かそういうものが必要とされているような気がしたのかな、
自然や人の、変わりながらも続いていく
大きな循環によりそうものが。(哲平)

タイやブータンの人たち
みたいに、お墓に連れてく
ちいさな神さまをつくりました。(ユミ)


小野哲平・早川ユミ ふたり展 「骨壺とちいさな神さま」
2013年4月6日(土)~26日(金) ※日・月曜は休廊(但し4/7(日)は営業
11:00~19:00 (最終日は17:00まで)
馬喰町ART+EAT (東京・馬喰町) ホームページ

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by sora_hikari | 2013-04-06 23:18 | 見て歩き

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