東洋の白いやきもの展 @ 出光美術館

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東京・丸ノ内の出光美術館で開催されている「東洋の白いやきもの」展に行ってきました。これは、東洋の白いやきもの(白磁)を時代の流れに沿って、その変遷を知ることのできる展覧会です。会場は8つのコーナーで構成されており、序章では白磁以前の殷時代の白陶にはじまり、唐時代の陶質白磁、宋時代の定窯白磁、遼時代の民衆的な白釉陶、元・明時代の景徳鎮の白磁など中国の流れを中心に、加えて朝鮮の白磁、日本の白磁と続きます。白磁の完成として名高い北宋の器に目を奪われますが、一方で白を追い求める過程で、その純度に達しない未完成な状態の白も魅力的です。唐の時代の陶質の白、磁州窯系の白釉陶器。そして時代は下って朝鮮の白磁・粉引、日本の白天目など、技術的側面とは違った心理的な独特の白の捉え方も興味深いです。白いやきものは、元来、土や釉薬に含まれる雑分を除き、土の純度、釉薬の純度、焼成の技術を高める必要があり、やきものの技術向上の歴史であり、また清廉で神聖な白の憧れの思想的な世界でもあります。本展は白磁の歴史的な流れを時代を区切って、その意味合いを整理しながら一気に総覧できる有意義な内容です。


東洋の白いやきもの ~純なる世界~
2012年8月4日(土)~10月21日(日)
10:00~17:00 (金曜は19:00迄)
月曜休館(9/17、10/8は開館)
入館料:一般1000円
出光美術館 (東京・丸ノ内) ホームページ

展示構成
序    白いやきものの出自
第1章 白いやきものの始まり–陶器質の“白磁”
第2章 本格白磁の発展–磁器質の白磁
第3章 白磁と青白磁–景徳鎮白磁の世界
第4章 皇帝の白磁–白磁が御用器になった理由
第5章 白土がけの庶民の“白磁”–磁州窯系の白釉陶器
第6章 朝鮮王朝の白磁
第7章 日本の白いやきもの


by sora_hikari | 2012-08-10 00:33 | 見て歩き

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