大谷工作室展の壺

大谷工作室展で展示されている壷をご紹介します。本展では、中サイズ、大サイズの壺=花器が並んでします。それらは多様な形で、多彩な表現です。多分、大谷さんのなかで心地よく作れるアイテムなのだと思います。元々、大谷さんが彫刻からヤキモノの世界に感化されたのが、友人と一緒に販売した植物用の器だったと聞きました。ご友人の育てた植物の数が増え、それをフリーマーケットでリリースするために、大谷さんが器を作ったのだそうです。その際に感じたのは、器(ヤキモノ)というものが、一般の人とコミュニケーションできる面白さだったそうです。それまでは、彫刻というファインアートの世界で自分をさらしてきたことが、ヤキモノ=器という製作物にすることで、誰しもが参加でき、手に持ち、好き嫌いを言い、購入することができるリアリティ。そういう日本人に記号的にヤキモノという存在がインプットされた分かり易さに魅せられたのではないかと思います。ここにご紹介する壷(花器)が自在で表現豊かなのは、そういう意味で大谷さんにとって原点であり、楽しい言葉なのだと思います。ある人にとっては、それは道具であり、またある人にとっては作品であり、そして自分を映す対象であるのかもしれません。大谷さんの壺を見ると、誰にでも、伝わること、購入できること、それが器の持つ公平な力なのだなと思います。

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大谷工作室のうつわ展 ~OFF BEAT~
2011年10月8日(土)~18日(火) 会期中無休 (営業カレンダー
11:00~18:00
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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by sora_hikari | 2011-10-13 01:20 | 大谷工作室2011

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