出西窯 @ 島根

展示販売館「無自性館」
d0087761_2255258.jpgd0087761_2255990.jpg
d0087761_22551675.jpgd0087761_22552967.jpg
d0087761_22554256.jpgd0087761_22554960.jpg

工房・窯場
d0087761_22555937.jpgd0087761_2256755.jpg
d0087761_2256156.jpgd0087761_2256232.jpg
d0087761_3244489.jpgd0087761_3252021.jpg

原料場と吉田璋也記念館・研修館
d0087761_3252935.jpgd0087761_3253799.jpg

島根県簸川郡の出西窯(しゅっさいがま)に行ってきました。出西窯と言えば、山陰の民藝の窯元として名前が知られた所ですが、実際の開窯は戦後間もない1947年(昭和22年)と意外にも歴史は浅く、当時のいわばベンチャーのような存在だったのかもしれません。当時、各地の窯業地で修行を経た地元の5人の青年がこの地に戻って窯を開き、その後、民藝の師となる河井寛次郎、濱田庄司、そして柳宗悦と出会い、その意思に感銘を受け、用の美を基本とした器づくりに方向を定めて行ったそうです()。現在は17名の方(内、陶工11名 )が携わっておられるようです。母体は大きくなりながらも、設立当時の同人の意思を貫くためか、いまでも株式会社化はしておらず企業組合という形をとっているようです。個人ではないけれど、大量生産とも言えない中量な生産体制。大きく広げ過ぎずにいるのは窯元開設の意思が届く範囲を守るためでもあるでしょうか。出西窯の敷地には、器製作や窯焚き行う建物、展示販売を行う建物、薪や粘土を保管する建物、そして吉田璋也記念館・研修館があります。民藝の器を軸にされていますが、そのデザインは一歩垢ぬけて洗練されており、定番のスタンダード商品()、柳宗理氏のデザインのもの()など、その種類も目も見張るものがあります。また流通先も既存の民藝系の器店から服飾系のショップ()まで、門戸を狭めずに現代の食卓に自分たちの信じる用の器を届けようとしているようです。基本となる民藝の意思を引き継ぎながらも、それを現代に活かして経営もしていく柔軟さも必要なことに思います。民藝の器らしさを活かしながらも、洗練された形と色遣い。民藝という意思と、それを現在に繋げる意識。その2つがあるからこそ、この地で、今でも生きた民藝活動を実践し続けられているのだろうと思いました。


出西窯 (しゅっさいがま) 
島根県簸川郡斐川町出西3368
ホームページ

くらしの陶・無自性館(展示販売場) 
9:30~18:00
火曜日定休(祝日は開館)
0853-72-0239

d0087761_230695.jpg


by sora_hikari | 2010-12-21 23:40 | 見て歩き

<< 鳥取民藝美術館 布志名 舩木窯 @ 松江市 >>