マン・レイ展 @ 国立新美術館

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六本木の国立新美術館で開催されている「マン・レイ展」に行ってきました。これはマン・レイ財団所蔵の約400点の写真・絵画・彫刻・デッサン、映像などを展示する内容です。マン・レイ(1890-1976)というと、大きな瞳から流れるガラスの涙の作品()や空に浮かぶ大きな唇の作品()のようなシュールリアリズムの世界や、アングルの描いた女性像の背中にバイオリンの形を合成した作品()のような既存の芸術価値を問い直すようなダダイズムの世界など、先鋭的なイメージがありますが、この展覧会はそういった作品も含みながら、もっと全般的な視点でマン・レイの世界観に触れることができる内容です。多く展示されているのは、当時各方面で活躍したアーチストやタレントたちのポートレイトです。モノクロの写真を焼き付けの段階で工夫をこらし独特の陰影を生み出しています。また初期に描いた抽象画や記録用の写真なども見ることができます。そういった初期のニューヨーク時代の作品から、パリ時代、ロサンゼルス時代、そして晩年のパリ時代と、時系列的にまとめられた作品展示は、マン・レイというアーチストがどのような系譜で作品を生み出していったかを知ることができます。マン・レイの視線を通して、芸術という価値観が大きく揺らぎ、激変した時代を垣間見ることができるのも興味深いです。


マン・レイ展  ~知られざる創作の秘密~
2010年7月14日~9月13日
10:00~18:00 (金曜は20:00迄)
火曜日休館
国立新美術館(東京・六本木) ホームページ

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by sora_hikari | 2010-08-21 21:09 | 見て歩き

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