木村硝子店の仕事 @ ギャラリー ル・ベイン

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西麻布のギャラリー ル・ベインで開催されている「木村硝子店の仕事」展に行ってきました。これは、東京の湯島に会社を構える木村硝子店のグラスを展示する内容になっています。ギャラリーの白い空間の中に、大きな展示台が2つあり、ひとつには定番商品のカクテルグラス・ワイングラス・極薄グラスを、もうひとつには、オリジナルデザインの木勝(きかつ)と、es(エス)が並んでいます。全ての形やサイズが異なる繊細なグラスがずらりと並ぶ様子は、なかなか見応えがあります。木村硝子店は、創業1910年の老舗。ホテルやレストラン・バーなどの業務用のグラスを中心に多くの商品を取り扱っています。企画、デザイン、卸し、販売を中心にした会社で、製造は日本やチェコの提携先で行われているそうです。扱うグラスは全般的にシンプルなものが多く、飽きがこないオーソドックスなグラス。誰もが知らぬ間にどこかで手にしたことがあるかもしれません。商品の幅の広さだけを見ると、大規模な会社のように思いますが、実際は社員10数名の小回りの効く会社。それだからでしょうか、取り扱われるグラスは、どれも一貫したデザインポリシーを感じます。今回、並んだ「木勝(きかつ)」シリーズは、社内デザイナー三枝静代さん()によりオリジナルデザインされ、東京下町の熟練した職人達の手により作られているカクテルグラス。企画をスタートさせてから6年の間、100種のグラスができるまで温めてきたという意欲作。その繊細な切子や豊かなデザインフォルムのグラスは、ひとつひとつが完成された世界観をもっています。売上中心ではなく、自分たちが信じる良いものを作ることが結果的に、お客様に届く一番の方法だという自信を持って臨んでいるそうです。企業のブランドという目で見るとクールな印象がしますが、実はその向うにある人間臭い一面を知ると、格段とその商品に対する意味合いが変化してくるように思います。いまは大手百貨店や商社など、従来の業界を支えてきた太い流通構造が変化してきている時代のように思います。だからこそ、もっと個人に近づいて、作る側の気持ちもパッケージされたプロダクトの届け方が大切な時代なってきているように思います。


木村硝子店の仕事
2010年6月22日(火)~7月4日(日) ※月曜定休
11:00~19:00 (最終日は16:00迄)
ギャラリー ル・ベイン (東京・西麻布) ホームページ

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「木勝(きかつ)」シリーズ
6月21日にオープンした木勝のオンラインショップ
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株式会社 木村硝子店 [ 会社ホームページ ]
東京都文京区湯島3-10-7


by sora_hikari | 2010-06-22 23:52 | 見て歩き

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