京の若侍 三人展 @ トライギャラリー


会場の様子
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村田森さんの器
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井内素さんの器
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新宮州三さんの器
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お茶の水のトライギャラリーで開催されている「京の若侍 三人展」へ行ってきました。この展示会は、京都で制作をしている30代の作家、村田森さん(北区)、井内素さん(伏見区)、新宮州三さん(宇治市)による三人展になっています。村田さんは染付や粉引などを、井内さんは手びねりの器を、新宮さんは漆仕上げの刳りものや椀ものを展示されています。いろいろな器が並んでいますが、今回は特にお正月を前にして酒器や寅の絵柄のものなどを見ることが出来ました。それぞれにご活躍の方ですが、京都という地域で括った企画展はユニークです。京都というと伝統的な作風をイメージしますが、三人三様のスタイルでむしろ現代的に捉えた器づくりをされているように思います。京都の焼き物は、仁清・乾山をはじめとする京焼の正統派の色絵や、または走泥社の八木一夫などの陶オブジェを想起しますが、伝統と前衛の両者を育む独特の地域性を感じます。現在の器づくりでは、技巧の修得も素材の調達も、地域に依存する境界は無くなりつつあると思いますが、京都という特殊な文化を持つ地域においては、そういう物質的なことよりも、商いの習慣やお客様の眼など精神的な側面で何かしら影響を作り手にもたらしているような気がします。フランスで言えばパリという街の意識の高さと通じる京都のエスプリ。三人とも志の高い手仕事をされているのは、そんな目に見えない精神性で繋がった「侍」からなのかもしれません。


京の若侍 三人展 ~村田森 / 井内素 / 新宮州三~
2009年12月9日(水)~18日(金) ※12月13日(日)は休み
12:00~19:00
トライギャラリー (東京・お茶の水) ホームページ

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by sora_hikari | 2009-12-10 22:35 | 村田森さん

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