柳宋悦の世界 @ 日本民藝館

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東京・駒場の日本民藝館で開催されている「柳宗悦の世界 ~生誕120年記念特別展~」へ行ってきました。柳宋悦は民藝運動の創始者であり、この民藝館の初代館長です。今回は、その柳宋悦の生誕120年を記念した展示企画になっています。通常、民藝館で行われる特別展は、2階の一部の部屋を使用して行われますが、今回は全館の部屋を使い、全部で10のテーマに分かれ、約400点の蒐集品が展示されています。各部屋には、柳宋悦が目を向けた李朝工藝、日本の手仕事、茶道具、木喰仏、琉球工藝などの民藝の品が展示されています。また各部屋の展示品と併せて、柳宋悦の書いた当時の装丁本や手書きの草稿も置かれていて目をひかれます。柳宋悦の唱えた民藝思想は、今でも、いや今だからこそ、その考えや視点に時代が同調しているように思います。当時の権威的な美術工藝に対して、暮らしに根ざした民衆的な工藝へ向けた視点は、新たな美意識であり、思想としても位置づけられたのだろうと思います。それは、時代ごとに新たな解釈が加わったり、ある種の矛盾も抱えつつも、今も多くの作り手や生活者に影響を与え続けていることと思います。やはりそれは、晩年の病床でも美や仏について書き続けた柳宋悦の一貫した姿勢が、上辺だけではなく一生を捧げた思想のすごみでもあるように思えます。民藝思想に対する個々の捉え方はあると思いますが、あらためてその意味合いを振りかえるためにも、今回の企画展を見るのは良いことなのではないかと思います。


柳宗悦の世界 ~生誕120年記念特別展~
2009年9月8日(火)-11月19日(木)
10:00~17:00 (入館は16:30迄)
入館料:一般 1,000 円
休館日:月曜日 (祝日は開館し翌日休館)
日本民藝館 (東京・駒場) ホームページ

展示室1、5: 民藝と個人作家
展示室2: 茶と美
展示室3: 先住民族への眼差し
展示室4: 琉球の富
展示室6: 朝鮮を想う
展示室7: 「白樺」と木喰仏
展示室8: 手仕事の日本
展示室9: 美の法門
展示室10: 日本民藝館と日本の民藝

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※日本民藝協会の機関誌である「民藝」の最新号は、この「柳宋悦の世界 ~生誕120年記念特別展~」に沿った内容になっています。

「民藝」 ~2009年9月号~ No.681
特集 柳宋悦生誕120年記念
日本民藝協会機関誌 ホームページ
850円
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by sora_hikari | 2009-09-14 00:48 | 見て歩き

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