「山本亮平・ゆき展 色は匂へど」3/23(土)より

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3月23日(土)から始まる「山本亮平・ゆき展 色は匂へど」の出品物です。

目で見るか、心で見るか。確かに感じる微かな花の文様。染付立壷。

染付立壷 径30・高さ36cm

山本亮平・ゆき展 色は匂へど
2024年3月23日(土)~3月30日(土)
11:00~18:00 最終日は17時迄
作家在廊日 3月23日 
※初日3月23日は予約制(予約は一杯となりました)
※3月28日は休みとなります。

プロフィール
山本亮平
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2024年 佐賀県有田町にて制作

平倉ゆき
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2001年 絵付師として三年間活動
2024年 佐賀県有田町にて制作

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# by sora_hikari | 2024-03-18 18:16 | 山本亮平・ゆき展2024

「山本亮平・ゆき展 色は匂へど」開催のお知らせ

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3月23日(土)から30日(土)まで開催する「山本亮平・ゆき展 色は匂へど」のご案内です。今展は通常と異なり、初日の11時台、12時台は事前予約制(満員)となり、また会期中盤の28日(木)は臨時で休みとなります。どうぞご注意ください。

「いろはにほへと ちりぬるを」から始まる「いろは歌」。47文字を一つも重複させることなく七五調の韻文で作られた奇跡のようなパングラム。これに漢字を当てた「色は匂へど 散りぬるを~」は仏教的な無常を述べたものとも言われます。

山本亮平さんとゆきさんのお仕事は、江戸初期に有田で焼かれた器に根差しており、陶石と土窯による焼成によって当時の風合いを再現してきました。古典の方法に添っていけば、自ずとそれ近づくことができる。これが近年山本さんたちが実証してきた往年の有田焼の風合いでした。

さてそのうえで何を作るのか。この命題に対して山本さんたちは次の段階に移りつつあります。古典の質感の再現性をもって、単なる写しには落とし込まない。限られた因子を基にして、どのような現代の歌を詠むのか。これがここ数年のお二人の仕事から感じ取れる印象です。制作に関わる条件を絞り込みながらも、わずかな振幅から生まれる詩情豊かな器の世界。これが山本さんと「いろは歌」に共通する思いです。

さらに「いろは」のひらがなのごとく、中国から伝わった漢字を簡略化して草書体にした「かな文字」の美しさも山本さんの器と重なります。連綿と曲線を繋いでいくひらがなの美しさ。柳のようにしなやかでありながら、芯のある文字の流れ。400年前の有田の焼き物が中国や韓国の影響下で始まりながら、やがて時を経て日本独自の食器文化を培っていった辺境の美。山本さんたちの古典的な有田焼の手法に準じて、どう草書的な「ひらがな」に変換していくかも山本さんたちの古典再生の意識に通じています。

「いろはにほへと=色は匂えど」の「色」は花を表しており、「花は咲いても、やがて散ってしまう」ことを意味しています。この無常感も山本さんたちの器に感じる淡く消え入らんとする儚さの美であり、ゆえに愛おしい感情を呼び起こすのです。2014年以来10年に渡り見続けてきた山本さんの展示会も今回で5回目を迎えます。「色は匂えど」と同じく桜の開花の季節に重なりそうです。どうぞ山本さんたちの器を感じ取って頂ければ幸いです。店主

山本亮平・ゆき展 色は匂へど
2024年3月23日(土)~3月30日(土)
11:00~18:00 最終日は17時迄
作家在廊日 3月23日 
※初日3月23日は予約制(予約は一杯となりました)
※3月28日は休みとなります。

プロフィール
山本亮平
1972年 東京都生まれ
1998年 多摩美術大学油絵科卒業
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2024年 佐賀県有田町にて制作

平倉ゆき
1978年 長崎県生まれ
2000年 佐賀有田窯業大学短期修了
2001年 絵付師として三年間活動
2024年 佐賀県有田町にて制作

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# by sora_hikari | 2024-03-17 18:00 | 山本亮平・ゆき展2024

「山本雅彦展 神々の包摂」ありがとうございました

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山本雅彦展 神々の包摂 」は本日終了しました。会期中ご来店下さいました方、ネットを通じてお選び下さいました方、皆様に心より御礼申し上げます。尚オンラインストアは明日3/17(日)23時までご利用頂けます。残りわずかとなっておりますが、気になるものがございましたらどうぞご覧ください。

会期中はYoutubeでシベリアの先住民族チュリム族の若い女性で構成された「OTYKEN」というバンドの曲をよく聴いていました。ご覧頂ければ分かりますが、アイヌと繋がるような民族衣装を纏い、極寒の中、彼らの民族楽器やホーミー(喉歌)にのせて、EDMやテクノ、トランスの楽曲を歌う様がカッコよく魅せられていました。世界情勢から見れば、少数民族の文化は消え入らんばかりだと思いますが、チュリム族はじめネイティブアメリカンやポリネシの先住民族など自然と共生しつつ自制的に生活してきた思想は、これから資源の枯渇する将来に向けて多くの教えがあるように思います。

山本雅彦さんの作品には、どこか遠い昔の文化が宿っているように思え、しかし古典にも現代にも参照すべき引用が見つからず、今あらたな民俗的表現がなされているように思います。先の「OTYKEN」のごとく、脈々と続いてきた民族文化を現代的手法によって翻訳し直すことで、あらたなメッセージとして現代人の魂に届くように思います。

今展の盛況ぶりを見ると、かつて道具に宿っていた神話を感じ取ろうと、言葉を超えた衝動がそれを成したのかもしれないと思えるのでした。ネットワーク全盛の時代に、このような啓示を発する山本さんの作品は、動物的な身体性を表す焼き物のあらたな方向を示しているように思います。たくさんの方のご支持をいただきありがとうございました。引き続き山本雅彦さんの活動にご注目ください。

【山本雅彦展オンラインストア】
販売期間:3月17日(日)23時まで

山本雅彦展 神々の包摂
2024年3月9日(土)~3月16日(土)
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

プロフィール
1981年 奈良県高取町に生まれる
2003年 京都府陶工高等技術専門校入校
2004年 村田森氏に師事
2007年 奈良県高取町にて独立
2012年 奈良県御所市に工房と住居を移す
2017年 奈良県曽爾村に移住
2024年 現在同地にて制作

# by sora_hikari | 2024-03-16 17:09 | 山本雅彦2024

「山本雅彦展 神々の包摂」7日目

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山本雅彦展の会期は残すところあと1日となりました。最終日の3月16日(土)は17時で終了させて頂きます。店内では20点の作品(花器2、角皿1、深皿1、平皿5、筒鉢11+白泥大壷(売約済))をご覧頂けます。かなり少なくなっておりますので、ご来店の際はあらかじめご了承ください。

写真は奈良県曽爾村の山本雅彦さんの仕事場の様子です。閑静な山間の村の古民家で、陶芸に集中するには良い環境です。ご本人のしっかりとした体躯もお作りなる作品と繋がります。陶芸はその人の身体性から現れるもの、そう感じます。

山本さんは若い頃にパンクにはまったそうです。1981年生れですから、世代に的には第二次・第三次のリバイバルのパンクブームです。80年代限定の古いレコードを聴きまくったとか。その中でもザ・クラッシュが好きだったそうです。ボーカル兼ギターリストだったジョー・ストラマーに憧れていて、彼の「パンクはスタイルではない、姿勢だ」という言葉には影響を受けたそうです。

工芸の世界でもそうですが、確かに前衛を振舞う奇を衒ったものよりも、既成価値を打ち破る静かな作品の方に心を打たれるます。パンクな精神とは、恰好や見た目ではなく、生き方であり向き合い方ということでしょう。

さて山本さんのパンク好きにはもうひとつ話があります。UKのパンクもさることながら、それが世界に広がって変化していった地域のパンクが好きだそうです。例えばスウェーデンのパンクにバグパイプが取り入れられていたり、ブラジルでシャウトするパンクがあったり。北欧、南米、欧州の各地域で独自性をもったパンクの面白さに惹かれたそうです。 

この話もまた山本さんらしさを感じます。特徴のある文化がそれぞれの国に伝わって独自にローカライズされて、その土地のものに根付いていく。その自発生的な変化に独自性が生まれる。まさに現代の土俗的、民俗的な印象のあるうつわを作る山本さんが、地域を限定せずに自分なりに咀嚼して独自の世界観を築いていく。その在り方は山本さんの作品づくりに重なります。「オリジナリティを求めたいけれど、特殊なアート作品をつくりたい訳ではない。うつわから派生した用途のある面白いものを作りたい。」山本さんの言葉です。

【山本雅彦展オンラインストア】
販売期間:3月17日(日)23時まで

山本雅彦展 神々の包摂
2024年3月9日(土)~3月16日(土)
11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

プロフィール
1981年 奈良県高取町に生まれる
2003年 京都府陶工高等技術専門校入校
2004年 村田森氏に師事
2007年 奈良県高取町にて独立
2012年 奈良県御所市に工房と住居を移す
2017年 奈良県曽爾村に移住
2024年 現在同地にて制作

# by sora_hikari | 2024-03-15 18:00 | 山本雅彦2024

「山本雅彦展 神々の包摂」6日目

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山本雅彦展 神々の包摂 」の6日目。

Thanks a lot and cheers!

長石花器 Φ15.5/H28.0cm

本日時点で展示品は、白泥文大壺(売約済)を含め25点となっております。

【山本雅彦展オンラインストア】
https://utsuwanoteshop.stores.jp/
販売期間:3月17日(日)23時まで

山本雅彦展 神々の包摂
2024年3月9日(土)~3月16日(土)
11:00~18:00 最終日は17時迄
ギャラリーうつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6

プロフィール
1981年 奈良県高取町に生まれる
2003年 京都府陶工高等技術専門校入校
2004年 村田森氏に師事
2007年 奈良県高取町にて独立
2012年 奈良県御所市に工房と住居を移す
2017年 奈良県曽爾村に移住
2024年 現在同地にて制作




# by sora_hikari | 2024-03-14 18:10 | 山本亮平・ゆき展2024