「 小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」 8日目

小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」の8日目。

秩父の武甲山と小泉さんの六畳一間のアトリエ兼、生活空間。取りあえず並べられた作品、絵の具の盛り上がったパレット、描き汚れたこたつ板、民間信仰物、歴史書など。こう書くとヘンリー・ダーガーのアトリエのような偏執的で雑然とした様子に思うかもしれませんが、さにあらず絵を描く道具がこれしかないのかと驚くほど、こざっぱりとした作業場です。いや、道具が少ないからこそ、悶々とした思いを真っ直ぐに表現できるのかもしれません。絵に向かう日頃の作業が目に浮かびます。

幼少期に考古好きの叔父から見せてもらった土器片に高揚して以来、近所で縄文土器片を拾って集める風変わりな少年時代だったそうです。中学、高校時代にはギター、そして歴史好きが高じて大学では日本史を専攻。しかしここではないと3年で中退。長野県にある信濃デッサン館で見た村山槐多、関根正二、松本竣介たちの絵に影響を受け、絵を描き始めたそうです。絵の専門教育を受けるでもなく、自分の思いを描くために選んだ道。一般的な経済活動を思えば、なんとも不可解な選択です。一途と言うか、不器用というか。その無垢な動機が、やはり小泉直彦の絵の魅力でもあるでしょう。この時世にあって戦略なき、純粋さ。本人と会えば、少しは納得して頂けるのではないでしょうか。

明日はいよいよ最終日、小泉さんが在廊します。

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小泉直彦 絵画展 秩父の神様
2018年1月13日(土)~21日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 1/20(土)・21(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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小泉直彦プロフィール
1985年 埼玉県秩父生まれ
2007年 中央大学文学部日本史学科中退 絵を志す
2010年 信濃デッサン館館主窪島誠一郎に師事
2013年 以降 東京 神戸で個展 グループ展
2015年 独立
2018年 現在、秩父にて制作


# by sora_hikari | 2018-01-20 18:09 | 小泉直彦 絵画展

「 小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」 7日目

小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」(~1/21迄)の7日目。会期は残り2日。明日1/20、あさって1/21は小泉さんが在廊します。

小泉作品の多くはクラフト用紙の封筒を切り開いた18cm四方の紙の上に描かれています。紙はアクリル絵の具で何度も重ねられ、肉厚のマチエールを生み出します。気構えて白いキャンバスに描くよりも、教科書に落書きしたり、広告ちらしの裏に絵を描くような自然体な行為の延長線上であろうとしているようです。描くサイズにも意味があるでしょう。目の前だけで没入して完結できる机上空間。日常と描くことを繋ぐ個人的儀式。そう、小泉作品は情動を発露し易い等身大の範囲に置いた上で、自身の意識を掘り下げていくのです。その井戸の奥底にある意識と、見る側の思い重なった時に感動が生まれるのです。小泉作品が心に刺さるのは、巧みさや対象の広さよりも、むしろ心の芯にある個人個人の記憶を呼び起こすからではないでしょうか。

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小泉直彦 絵画展 秩父の神様
2018年1月13日(土)~21日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 1/20(土)・21(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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小泉直彦プロフィール
1985年 埼玉県秩父生まれ
2007年 中央大学文学部日本史学科中退 絵を志す
2010年 信濃デッサン館館主窪島誠一郎に師事
2013年 以降 東京 神戸で個展 グループ展
2015年 独立
2018年 現在、秩父にて制作


# by sora_hikari | 2018-01-19 18:41 | 小泉直彦 絵画展

「 小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」 6日目

小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」(~1/21迄)の6日目。会期は残すところ3日となりました。

弊店の展示空間に合わせた大型作品3選。のめり込むように描く通常作品よりも距離をとって見る必要があるため、一層の観賞性が増します。作業上、広い面を成立させるには、何度も離れながら確認しなければならないはずです。その物理的な往復作業が、通常の偏執的作業に比べて主体と客体の関係に距離を生みます。それは人に見せる、見られるという客観的な作品になるということ。個人的情念から派生する絵が、その思いから離れて商品的要素を意識せざる得なくなります。部屋を出て社会へ。秩父を離れて画壇へ。純粋だけを標榜できなくなる転換点。むしろその行き来が大切です。これを機に、彼に新しい視座が生まれるでしょうか。

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小泉直彦 絵画展 秩父の神様
2018年1月13日(土)~21日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 1/20(土)・21(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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小泉直彦プロフィール
1985年 埼玉県秩父生まれ
2007年 中央大学文学部日本史学科中退 絵を志す
2010年 信濃デッサン館館主窪島誠一郎に師事
2013年 以降 東京 神戸で個展 グループ展
2015年 独立
2018年 現在、秩父にて制作


# by sora_hikari | 2018-01-18 17:46 | 小泉直彦 絵画展

「 小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」 5日目

小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」(~1/21迄)の5日目。曇天、夕刻より雨。しっとりした光の美しい一日。

具体性を排した抽象の絵。山、顔のモチーフを形而上に置く近年取り組み始めた作品。要素を単純にすることで、絵を描く行為が純粋化する。地平、稜線を彷彿させるが、色面構成されたパターンは、むしろ工芸的アプローチに思える。絵を描くプロセスは、小泉の創作の原風景となる縄文土器に近づくという。器ギャラリーならではの産物でもある。

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小泉直彦 絵画展 秩父の神様
2018年1月13日(土)~21日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 1/20(土)・21(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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小泉直彦プロフィール
1985年 埼玉県秩父生まれ
2007年 中央大学文学部日本史学科中退 絵を志す
2010年 信濃デッサン館館主窪島誠一郎に師事
2013年 以降 東京 神戸で個展 グループ展
2015年 独立
2018年 現在、秩父にて制作


# by sora_hikari | 2018-01-17 18:31 | 小泉直彦 絵画展

「 小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」 4日目

小泉直彦 絵画展 秩父の神様 」(~1/21迄)の4日目。

自画像あるいは偶像。小泉の第二の主題となるのは「顔」。

胸が押し潰されそうな朝、朦朧とした日中、暗闇に落ちていく夜。否定の連鎖。そんな自分を救い出せるのは、結局、自己を認め直すしかない。向き合う対象は自分自身。自己を吐露することで社会と繋がる。救いの手段。あるいは、沸き起こる思い、抑えられぬ衝動、鳴り響く音、どうしようもなく吐き出された幻影。立ち向かうように振るわれた力強い筆致。

好きな画家を聞けば、村山槐多、関根正二、松本竣介の名が挙がる。いずれも情念的、精神不安、貧困、そして夭折の人。近代画家の懐古的イメージと重なる。しかしリアルな人間関係の希薄なネット社会にあって、精神的な実感の大切さが蘇る。手に触れられるような肉厚なマチエール。これは時代が一巡して引き出された表現世界なのか。

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小泉直彦 絵画展 秩父の神様
2018年1月13日(土)~21日(日) 会期中無休
営業時間 11時~18時 
次回在廊日 1/20(土)・21(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市) 地図

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小泉直彦プロフィール
1985年 埼玉県秩父生まれ
2007年 中央大学文学部日本史学科中退 絵を志す
2010年 信濃デッサン館館主窪島誠一郎に師事
2013年 以降 東京 神戸で個展 グループ展
2015年 独立
2018年 現在、秩父にて制作


# by sora_hikari | 2018-01-16 18:54 | 小泉直彦 絵画展